するが企画観光局　台中・香港セールス

　１０月から新たな組織となった、するが観光企画局（旧静岡コンベンション協会）主催による賛助会員台中（台湾）香港エージェントセールスと香港ウエディングEXPO視察に行ってきました。
　今回は静岡市とTSJ（静岡ツーリズムビューロー）が先般実施した、台中の旅行会社を静岡に招聘してのファムトリップの後追いセールスと、インバウンドの重要マーケットを位置づける香港への誘致活動を目的として２国の訪問です。

台中では静岡県台湾事務所の方にも同行頂き、市内エージェントの皆さんに静岡市ならではの魅力を伝えるとともに、静岡に誘致するための問題点などの意見交換をおこないました。
単に静岡の観光地を説明し「来てください」では旅行会社は動いてくれません。
誘致するためには何が問題かという部分を聞き出し、それを一つ一つ解決する方策を見つけることが大事なのです。
　今回参加した賛助会員の方々も皆さん訪日旅行に関してのベテラン。自分の施設だけをPRするのではなく、来日時期や前後の行程、時間配分などを案内しつつ自分の施設を組み込んでもらえるような案内をしていました。
　相手旅行会社も少しでも利益が上がるよう有利な条件を引き出せるか真剣です。
日本人が好んで行う机を挟んでの誘致商談は、私は個人的には好きではない（机上からビジネスチャンスは生まれないと思っています）のですが、今回は海外に精通した組織の企画だけあって、商談説明の後はエージェントが一堂に会しての食事会など、個々の交流がなされるように配慮されていました。

　香港でも同様の旅行会社訪問に加えて、静岡市を拠点にフォトウエディング事業を展開する業者さんが出展する「第８９回　香港結婚節」（香港ウエディングフェアー）も視察。
　中国や東南アジアなどでは、「結婚写真」へのウエイトが私たちが想像する以上に大きく、単に記念写真としてではなく新婚旅行を兼ねたイベントと位置付けられています。
　そのためにTSJは静岡県へのフォトウエディング誘致も行っています。
静岡に来れば当然富士山。富士山や三保の松原を背景にした記念写真は世界各国で一番人気のスポットであり、もちろん香港人にも人気。
香港コンベンションセンターの会場では、多くのフォトウエディング会社が出展していましたが、やはり富士山ポスターが目に留まり静岡のブースに来るカップルが見られました。
　日本でのフォトウエディングの人気No１は沖縄とのこと。日本人もハワイでの挙式が憧れの時期がありましたが同じ感覚なのでしょうね。
フォトウエディングは天候に左右されますが、富士山の場合は季節も限定されます。せっかく静岡に誘致しても春から夏は富士山がかすんだり見られないことが多いのでそこが問題ですね。

香港は人口こそ少ないものの、さすがに富裕層が多く世界の港湾観光都市だけあって港には大型クルーズ船が泊り多くの観光客で賑わっています。

１９９７年の香港返還以前、香港のDFS（免税店デューティーフリーショッパー）や観光地は日本人団体観光客であふれていました。地元静岡のヤオハンも一等地にありました。
当時の元気な日本人観光客を知る私としては残念なのですが、今はこの４日間で日本人観光団体客を見かけることはありません。
ならばせめて日本に来る観光団体で日本を元気にさせたいと思います。

最近訪日旅行に関する新聞記事を見ることが少なくなりましたが、まだまだ新たな企画で誘致活動を行っていることを広く知ってもらいたいと思っています。