ドカ降り2021

日本三大樹氷観察地森吉山の樹氷
写真:森吉山阿仁スキー場HPより


2021年の年明けは北海道~東北~北陸~山陰~九州と広い範囲で大雪のニュースで始まりました。私の故郷北秋田市も例外ではありません。とりわけ秋田県南部の横手市などは観測史上最大積雪量となり全国ニュースでも話題になりました。そこで、雪に疎い静岡県民のために、いつかは役に立つかもしれない豆知識をご紹介します。

●よく聞かれる質問 その1:秋田県では雪が積もると2階が玄関になるって本当??●
 答え:そんなにすごい状況は、私が生まれてから見たことがありません!
    そりゃあ昔はそうだったかもしれません。今は除雪道具も充実しているし、家もそれなりの雪対策をして建てられています。今年の降り方だと2階まで届くくらいの量かも知れませんが、高齢化や体力の衰えで雪かきが心配・・・というお宅も心配ご無用なんです。地域の高校生などがボランティアで近隣地域の雪かきをして回ってくれるんです!かつては私も参加しましたが、地域の触れ合いを大切にする秋田県民です。ちなみに雪かきは冬の大事な運動の一つです。全身運動バンザイ!

●よく聞かれる質問 その2:なんで屋根の雪下ろしをするの??●
 答え:そもそも雪の降る地域の家は、建てる際屋根から雪が落ちてこないように工夫されています。えっ!?落ちてくるようにした方がいいんじゃない?と思われると思いますが、逆なんです。屋根から雪が落ちるって大変危険なことなんです。毎年落ちてきた雪で大けがをする人が絶えません。通常は雪がだんだんと積もって融けてまた積もると繰り返すので、心配するほど屋根に積もらないのですが、今年のようにドカ降りされると一気に雪が積もってしまい、何かしらの対策が必要になります。そのため人は屋根に上るのです!!静岡県民がこの行為をすることは皆無かもしれませんが、もしもの時のために覚えていてください。
 ★雪下ろしをする際の注意★

  1. 快晴の日(0℃以上)には行わないこと(気温が温かいと雪解けと一緒に落ちちゃいます)
  2. 雪を下ろす場所に人や物がないことを確認すること
  3. 作業は2人以上で行うこと
  4. 命綱等を装着し安全を確保して行うこと(絶対に滑らない場所を確保しておくこと)
  5. 屋根から10cmくらいは雪を残すこと(全部落とすと滑りやすくなります)

雪の重みで倒壊した作業小屋

雪の重みで倒壊した作業小屋
写真:秋田魁新報HPより


●よく聞かれる質問 その3:なんで雪の上をちゃんとスタスタ歩けるの??●
 答え:私もきちんと考えたことはなかったのですが、言われてみると普段の歩き方とは違います。
一般的に美しいとされる歩き方は、
 ・重心を後ろにかける
 ・歩幅は広めに
 ・かかとから着地する
以上だと思いますが、雪道でこれをやると即1,2秒で転びます。
雪道では、
・重心は前よりに
・歩幅は小さく
・足全体で着地する
・最終的に根性で歩く
以上が大切です。ペンギンのような・・・と言えばわかりやすいでしょうか。美しさよりも転倒して骨折しないとこの方が重要です!靴もスニーカーや革靴はお勧めしません。冬用の靴底がギザギザしたものやスパイク付きのものがいいと思います。
 弊社ベテラン添乗員が、“その昔雪山に革靴で行って歩行不能に陥り、観光客に背中を押してもらってようやく歩けた(滑った?)”とよく笑い話をしていますが、もし北海道や東北の添乗員だったとしたら、会社から何らかの処罰を受けたことでしょう(笑)

●秋田の成人式は夏!?●
 秋田県のほとんどの自治体では、成人式は夏に行います。私もほんの数年前のお盆に成人式に参加したことを覚えています。なぜ夏にやるのだろう?とその時には当たり前すぎて疑問に思いませんでしたが、勝手な持論で言いますと、

  1. 1月に行うと寒い(寒さのレベルが違います)
  2. 大雪で交通機関がマヒしてしまった場合、式に間に合わない人が出てくる
  3. 大学生の1月は試験等で忙しい
  4. お盆の方が帰省しやすい

以上が理由だと思われます。ちなみに私は暑くて振袖は着ませんでしたが、なかにはきちんと着てくる強者もいるようです。今年度はコロナのおかげで延期や中止の自治体もいるようですが、“区切り”の意味も込めて大切な儀式ですよね。

秋田の成人式は夏!?

写真:北秋田市HPより


静岡県民にとって、“雪”は縁遠い存在なのかもしれません。私は嫁いできて初めて“かざはな”という言葉を知りました。からっ風に乗ってやってくる“はな”の意味のようですが、静岡県民にはそれほど雪は美しくはかないイメージなのでしょうか。静岡に住んでいて、お正月になるとなぜか急に雪が恋しくなるのは私だけでしょうね。やはり年越しは、雪&日本酒です!