このおどろおどろしい一枚の写真。皆さんは何に見えますか?(驚いた方、怖がりの方はすみません)

人面魚

 人の顔に見えた方は正解!というよりは正常。
覚えている方も多いと思うが、これはかつて世間を騒がせた「人面魚(じんめんぎょ)」です。
昨日池の蓮の花を撮ろうとして偶然見つけて撮った写真です。
見れば見るほど気持ちの悪い写真なのですが、じつはこれ何も珍しいものではありません。人の顔に見える魚(特にコイ)は昔から絵や文献にも見られ、日本全国どこにでもいて当たり前なのです。
 マジックの種明かしではありませんが、身体に模様のあるコイなどの魚は模様を作る血脈が頭の方に多くあるため、出来た模様が偶然人の顔に見えるようになったものです。
 しかしこれだけでは説明不足。人の顔に見えるのは・・・、じつは私たち見る側の「脳」の錯覚と言ったらどうでしょう?
「そんなバカな!ちゃんと目、鼻、口、耳がある!」と言われそうですが、この現象はすでに心理学で『パレイドリア現象』と言われる有名な現象なのです。

◎パレイドリア現象 
→ 何かを見たり聞いたりした時、本来そこに存在していないはずなのに自分のよく知っ
ている物をイメージしてしまう現象

 私たちの脳は上手くできているもので、視覚的聴覚的に新しいデーターが入り込んだ時に、脳が理解するという負担を軽減するためにすでに知っている物に置き換えて認識することが多々あります。
 例えば、夜道のすすきを幽霊に見間違えたり、空に浮かぶ雲がクジラやイルカに見えたりすることと同じ。むかし学校でやらされたロールシャッハ・テストを覚えていますか?単なる紙にこぼれた左右対称のインクの跡なのですが、鳥に見えたり時には悪魔に見えたりと人さまざまな見え方をします。(ロールシャッハ・テストは投影法というストレスの度合いなどを調べる臨床心理学のテストです)
 だから写真のコイの模様が人の顔に見えた方は正常!問題ありません!(もしゾウやキリンに見えた方はお近くの・・・)
 
“幽霊の 正体見たり 枯れ尾花“と言いますが、今回は“人面魚の 正体見たり 脳の錯覚” ですね。

そう考えると私たちの身の回りでもこのような錯覚だと思えることが多くありませんか?
みなさんの身近な出来事・・・。つまり私たちの脳はそれだけ複雑かつ単純なのですね。