日本政府観光局主催「インセンティブ商談会IN北京」
8月25日(金)、日本政府観光局(JNTO)主催の「インセンティブ商談会IN北京」が北京発展大厦にて開催されました。
この商談会は、首都北京にある旅行会社に商務団体(視察旅行・企業交流・経済交流など)やインセンティブ(報奨)旅行を日本に誘致するための商談会で、観光旅行ではなくインセンティブ誘客に特化しての誘致商談会です。
「インセンティブ」とは、企業や組織が社員など人に対して行動を促す動機付け、いわゆる報奨(ボーナス)のようなもので、日本がバブル時代に派手な社員旅行をした反対版の誘致と考えれば分かりやすいと思います。
一時のはやりで来た中国人爆買訪日旅行も落ち着きを見せ始め、旅行形態はFITと呼ばれる個人旅行に移行し始めています。
爆買い団体ツアーが減った理由としてはいくつかありますが、一番大きな理由は中国の旅行会社が自社の利益のために作ったストーリーに乗っかり、日本の本当の魅力を享受することができない上に、高い買い物をさせられることが旅客自身が次第に判り始めてきたということです。
それならば、自分で自由に行動して安価な買い物をし、日本の文化をゆっくり体験したいと思うのは、団体行動が苦手な中国人にとっては当たり前のこと。
そうなると二次交通に問題のある地方空港にとっては死活問題。富士山静岡空港もこの問題に直面しています。
日本政府観光局もその点は十分承知しており、単なるツアーだけでなく日本の誇る企業や技術による人的交流を通じて日本の魅力を発信することが地方の活性化、再生につながるものとしてインセンティブに特化した商談会を開催したのです。
今回、私も静岡県(市)へのインセンティブ旅行誘致として、公益財団法人静岡観光コンベンション協会、株式会社エスパルスドリームフェリー、上海から同行した静岡県上海事務所の皆さんと共に商談会に参加させていただき、同時に上海と北京市内にある旅行社9社を訪問してきました。
中国では一般人(顧客含め)には日本の情報が少なく、静岡と言ってもあまりピンときません。
それゆえ旅行社の各担当者がインセンティブディズティネーション(旅行目的地)として静岡を顧客に提案してくれない限り、土俵に上がることができないのが現状です。
今回参加された皆さんは、商談会も現地セールスでも真摯に静岡県(市)の魅力とパワーを説明し、特に静岡に来てくれたら何が出来るのかを担当者に映像を見せながら案内しました。
何かと話題の尽きない富士山静岡空港ですが、静岡県、市、各自治体、観光にたずさわる企業等の皆さんが地道な努力を続けています。
弊社はそんな皆さんの努力の“おこぼれ”を生業にしていますが、皆さんと共に「前進あるのみ」です。
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