歯医者のブラックゾーン
「ギギギギ~ッ」
黒板を爪で引っ掻いた時の独特の音は、聞いただけで自分の爪が剥がされるような錯覚を引き起こされる。同様に歯医者の待合室に響く歯を削る「キィーン」という高周波音は想像しただけで痛みが前身を駆け巡る。実際、いまこの文を書いているだけでも「さぶいぼ」(鳥肌)が前身を覆い、焼き鳥にしたらさぞ美味しい「とり皮」が出来るはずだ。

誰もが行きたくない歯医者だが、先日歯医者に勤める知り合いから興味深い話を聞いた。
歯科医院には歯科医師はもちろん、その他に歯科衛生士、診療放射線技師、歯科助手などで構成されると言う。
 では誰が何の治療をする(できる)のかを知っているだろうか?
私も患者になった経験はあるがスタッフになった経験はないので知らない。それよりも考えたこともなかった。早くその場から解放されたい「俎上(そじょう)の鯉」状態なのだから知る由もない。
 聞けば歯科医師と歯科衛生士は「国家資格」を持ち患者の口の中に触れることが出来ると言う。
問題は歯科助手。患者の口の中に触れることが出来ない歯科助手による治療行為が行われていると言う。最近この種の違法行為により書類送検される歯科医院もあるため多くの歯科医が注意を払っているらしいが、人手不足を理由に歯科助手にレントゲンを撮らせる等の違法行為が行われているのが現状らしい。
確かに何の免許も知識も持たない歯科助手からいきなり歯を削られたり麻酔注射をされたりレントゲン撮影をさらたら、ただでさえ恐怖の巣窟と思える歯科医院は富士急ハイランドの「絶凶・戦慄迷宮~収容病楝」になってしまう。

現在、全世界に蔓延する新型コロナウイルスの治療に当たる医療従事者を始め、感染リスクがある中で一生懸命治療にあたる歯科医、スタッフさんには敬意を表する。
しかし平和な世にあっては「治療はビジネス」と捉える医療機関も存在するのは事実だ。
 私たちも一度病院に行ったらすべてに「言いなり」になるのではなく、医者が患者を診療するのと同様に患者も病院を診断する必要があるようだ。

まな板の上にあげられてもただの鯉になるのではなく「考える鯉」にならなくてはならない。