国宝・観音堂

国宝・観音堂


10月になっても厳しい残暑が残った今年。11月に入ってやっと朝晩の冷え込みが見られ紅葉だよりが聞かれるようになった。

虎渓山永保寺(こけいざん えいほうじ)は、岐阜県多治見市虎渓山町にある臨済宗南禅寺派の名刹で、美濃七福神に数えられる紅葉の名所。
国の名勝に指定される美しい庭園が見事で、紅葉シーズンの11月中旬からは色づく紅葉の朱色と樹齢700年の大イチョウの黄色、国宝観音堂の落ち着いた風情が見事なまでに調和し池に映し出されます。

無料駐車場

無料駐車場

駐車場から永保寺への道

駐車場から永保寺への道

案内版

案内版

瓦屏

瓦屏

訪れたのはまだ紅葉前の10月下旬の平日とあって人はまばら。

中央本線脇にある駐車場に車を止め踏切を渡り、なだらかな下り坂を歩くこと5分で本堂が姿を現す。

残念ながら本堂は2003年の火災で焼失してしまったが、4年後には再建され焼失前と変わらぬ堂々たる佇まいだ。

天然記念物大銀杏と境内

天然記念物大銀杏と境内

足利尊氏建立の国宝開山堂

足利尊氏建立の国宝開山堂

日本百名橋・無際橋と亭舎

日本百名橋・無際橋と亭舎

本堂遠景

本堂遠景

六角堂と千体地蔵

六角堂と千体地蔵

本堂を抜け天然記念物の大イチョウを横目に奥に進むと、国の名勝庭園としての中核をなす臥竜池と無際橋(むさいばし)が姿を現す。
 日本百名橋の一つに数えられる無際橋の中央部には亭舎を設けた珍しい太鼓橋で、これほど見事な橋と庭園は稀だ。訪れた日はあいにくの曇り空だったが、これが秋晴れの青空で池の周りの紅葉が色づくのを想像するとすぐにでも再訪したい衝動にかられる。
 そして観音堂の裏手の岩山には数々の地蔵菩薩が並び、見上げると最上部に建てられた六角堂から湧水が流れ落ちている。
 さらに奥に進むと曲がりくねった大きな川に突き当たり、初めてこの寺が土岐川の際に建立されて行ことが判る。通常寺院は比較的高台に作られるのが普通だが、なぜ永保寺が川岸に建てられたのかは疑問だ。

 帰路に寺の縁起を記した看板を見ると開祖は夢想礎石(むそうそせき)ということを知り納得。
夢想礎石は臨済宗の僧侶であり、日本で最初の作庭家とも言われ日本各地に名園を残している。苔寺として有名な京都の西芳寺、京都五山の天竜寺や南禅寺、武田信玄で有名な山梨にある恵林寺庭園などすべて夢想礎石が造った庭園と言われている。
そのどれもが池を中心に周りを散策して楽しむ「池泉回遊式庭園」が特徴で、池の周りに植えられた紅葉や苔むした歩道、岩山を巧みに使った奥行感や湧水の流れる音など、単なる3Dとは違う新定義を用いた4Dともいえる技術をすでに鎌倉・室町時代に取り入れていた。

虎渓山永保寺は岐阜県多治見市にあり、土岐プレミアムアウトレットがある東海環状自動車道・土岐インターチェンジから30分、静岡中部圏から2時間半で行くことが出来ます。
焼物の好きな方には瀬戸焼など陶磁器センター巡りやスイーツ好きには旬の栗を使った甘味処巡り、アウトレットでのショッピングなどと合わせても十分日帰りで行くことが出来ます。
虎渓山永保寺の紅葉の見ごろは今月中旬から12月上旬。この期間中は多くの人で賑わいますが、静岡の方が知らない紅葉のお薦めスポットです。