香港死す!(香港国家安全維持法)
香港のみならず世界中が恐れていた悪法「香港国家安全維持法(国安法)」が6月30日に施行された。
これは世界でも名高い人種差別法である「ニュルンベルク法」(ユダヤ人差別)に並ぶほどの悪法と言って過言ではない。
 その馬鹿さ加減は徳川幕府の「生類憐みの令」でさえも足元にも及ばない。

 この「香港国家安全維持法」制定顛末は多くのメディアで取り上げられているため内容に関しては割愛するが、平和ボケした日本人にとっても看過出来ない問題であることを忘れてはならない。
 多くの日本人は事の顛末を「一国二制度」を採用し、中国と切り離された自由な国香港の人民が中国共産党支配(一国一制度)を恐れて民主化運動を起こした2014年の「雨傘運動」の延長と考えている。
要は海の向こう側で起こった香港市民による反政府デモであり、他山の石くらいにしか感じていない。
 しかしこの民主化運動の発端は30年前の“天安門事件(六四事件)”。
多くの犠牲者を出した民主化運動である天安門事件を風化させてはならないと、香港市民は毎年香港島にあるビクトリアパークで追悼集会を開いてきた。
 共産党の直接支配が及ばない「香港基本法」で保護される自由な香港だからこそできた追悼集会だった。しかしその基本法を飛び越えて処罰することが出来る悪法が可決されたことによって自由な香港は死んだ。
天安門事件も雨傘運動も、テロ行為や国家転覆を画したものでもない。純粋に市民(学生)は民主化を要求しているだけなのに、それら一連の行為を反政府行為とし処罰する。
最高刑は終身刑だ。その上特定の事例に対しては陪審なしの非公開裁判というキチガイじみた判決がなされる。言論の自由さえ保証されない。
これを悪法と言わずして何という。
 中国政府は新型コロナウイルスによって世界中が混乱する中でどさくさに紛れて悪法を施行し、イギリスとの返還共同声明を反故にし「一国二制度」を崩壊させた。
 新型コロナウイルスの蔓延も、中国の中国政府による自作自演ではないかというメディアの憶測も邪推ではない。

 そして、中国の次の標的は間違いなく台湾だ。

「逃亡犯条例」「国安法」は自国の香港をターゲットにしたものではなく、台湾を見据えている。
 皇帝習近平は香港を共産党支配下に置いた今、近い将来南シナ海(南・西沙諸島)を完全支配した後に中華民国を台湾省にし、日本の尖閣諸島を自国領土化する。そして沖縄の領有権を主張し始めるようになるだろう。
 「そんなバカな!」と思うかもしれないが、そんな馬鹿げたことを平然と行ってきたのが今の中国なのだ。
 眠れる獅子が目を覚まし、金を手中に収めた時ほど恐ろしいものはない。中国は日本の有史以前から領土の奪い合いを繰り返し、反抗する者や一般人民を粛清虐殺してきた長い歴史が証明している。
 世界は中国の横暴をこれ以上許してはならない。
日本は香港の悪法「国安法」を他山の石と観るのではなく、「他山の石を以て玉を攻むるべし(他人の誤った言動も自分の修養の助けにする)」を実践し、他国(特に東南アジア諸国)と連携しながら中国の暴挙に対処しなければならない。

私たちの子ども、孫、ひ孫の世代を守るためにも。