茶畑と漢服

茶畑と漢服

春の柔らかな日差しが一面に広がるお茶畑に降りそそぎ、新緑の色をより一層際立たせている牧之原大茶園。
そこに到着したのは関東在住の中国人の皆さんで組織された「JAPAN漢服會」(ハンフー会)のメンバー20人です。
 漢服(ハンフー)とは一般的に知られている「チャイナドレス」(注1)と違い、漢民族の伝統的衣装のことで漢装とも言い、その歴史は紀元前2500年頃にはじまり1600年頃の明朝の滅亡までの何と4100年間あまり用いられた服装のことを言います。

お茶摘み体験

お茶摘み体験

お茶摘み体験

お茶摘み体験

お茶摘み体験

お茶摘み体験

JAPAN漢服会は、中国の秀でた文芸により日中交流を促進するために設立され、今回は初代会長の王海艶さんをはじめとするメンバー20人が、漢服を着て新茶の茶摘み体験と日本の琴の先祖とされる民族楽器の「古琴」演奏や呈茶体験のために静岡にお越しになりました。

その独特の透明感と春風になびく漢服を身にまとい、新緑の茶畑でお茶摘みをする姿は日本伝統の「茶摘み娘」のいで立ちとは大きく違い、大変優雅な茶摘みになったことは言うまでもありません。

皆さん東京在住だけありお茶摘みは初めてで、汗ばむ陽気の中一生懸命「一芯三葉」の新芽を摘み取っていました。

呈茶体験

呈茶体験

茶の都ミュージアム日本庭園

茶の都ミュージアム日本庭園

茶室

茶室

つづいて訪問した「ふじのくにお茶ミュージアム」での抹呈茶体験。

やはり漢服は茶室でも「違和感」はまったくなく、まるで平安時代か源氏物語ではないかと思うほど優雅な風景が心を和ませてくれました。

 

筝演奏

筝演奏

筝

演奏会

演奏会

演奏会

演奏会

格子襖越しの演奏

格子襖越しの演奏

筝

古琴(グーチン)はグリンピア牧之原の築140年の古民家「丸尾原」を利用し、演奏家7人が交代で演奏。日本の琴に比べてだいぶ小型ですが、左手で弦を押さえ右手で弾くのは同じ。

太い梁で組まれた吹き抜けがあるせいか、弦の響きが反響して得も言われぬ哀愁ある音色がし、窓辺で一人春風に吹かれながらお茶でも飲んでいれば気分は完全に「俳優」です(誰が窓辺にいるかが問題ですが)。

日本の古民家で漢服を着て古琴の演奏。日中の文化や伝統が融合した瞬間は想像するよりずっと美しい風景でした。

 

JAPAN漢服会は、これからも日中双方の文化芸術を通じて双方の理解と交流を深める活動をされるようです。Facebookも開いていますので是非覗いてみてください。

JAPAN漢服会の皆さんありがとうございました。また会いましょう!

 

  • チャイナドレスとは和製英語で、正式には「旗袍(チィパオ)と呼ばれます。

旗袍は満州族の伝統衣装の一つとして1616年に建国された清朝から宮廷で着られるようになり、1912年滅亡するまでの300年近く着られたため日本では中国伝統衣装と思われがちですが、現在中国の94%を占める漢族の伝統衣装は漢服(カンフー)なのです。