イタリア柔道ナショナルチーム強化合宿 IN 藤枝市
イタリア柔道の代表チームが、8月下旬にハンガリーで開催される世界柔道選手権強化合宿のために、藤枝市の静岡県武道館で練習を行っています。
午前2時間、午後2時間の練習は、ウエイトトレーニングや基礎練習をはじめ、地元の中高校生や県警の柔道部を相手にした交流練習などもある中身の濃い合宿です。
また、代表チームを率いるマエストロ、村上清先生(イタリア柔道連盟統括強化本部長)自ら学生を指導するなど、武道館には毎日気合の入った掛け声と共に畳に叩きつけられる重い響きがこだましています。
この合宿は藤枝市が誘致した「スポーツ国際交流事業」であり、代表チームは練習の合間に市長表敬訪問や日本文化体験(お灸体験・旅籠見学と着付け体験・和柄鏡制作・呈茶体験)を通じ、柔道発祥の日本を理解することも強化合宿の一つの目的にもなっています。
今日(7/6)は午前中の練習の後、選手2名とコーチが地元の青島東小学校を訪れ、生徒たちに交じって給食体験と生徒との交流です。
6年生の出迎えを受けた選手たちは4年4組の教室に入り“学校給食センターと地元イタリアンシェフの夢のコラボ”と銘打った特別メニューを生徒と交流しながら食しました。
この面白い企画にメディア数社も来校し、選手はじめ生徒の皆さんを取材していました。
器用にお箸を使い「Buone!(ボーノ)」=美味しい!を連発するのは、北京とロンドン・オリンピックに出場したコーチのロベルト・メローニ氏。女性らしくデザートが好きと話すのはリオ・オリンピックに出場したエドウィッジ選手。皆で一緒に食べる給食は楽しいと話す同じくリオ・オリンピックに出場したエリオス選手。
生徒から出た質問「オリンピックに出場した時の気持ちはどうでしたか?」の質問にエドウィッジ選手は「緊張したしオリンピックという強豪が集まる大会だったから怖かった。でも私はイタリア代表だから負けるわけにはいかなかった」と真摯に答えていました。
「強くなるにはどうしたらいいですか?」の質問には、「練習練習!でも楽しまなければダメ!」と、一流アスリートでしか言えない発言に生徒たちは感心しきり。
給食のあとは体育館に会場を変え、生徒と一緒に交流をしました。
生徒と一緒にした柔道では、ロベルト・コーチが見事な一本背負いを取られ、強いだけでなく見事な投げられ方に生徒も大喜びでした。
一流アスリートは強いだけではなく、楽しませることも必要なんですね。
ナショナルチームは今月13日(木)まで藤枝に滞在しています。
8月28日(月)からハンガリーで開催される「柔道世界選手権」でのイタリア代表選手の活躍が期待されます。
- 新着NEWS
- お知らせ