パラリンピック聖火リレー in御前崎

第一走者(左端は飯塚翔太選手)

第一走者(左端は飯塚翔太選手)


8月17日(火)、御前崎市で全国唯一となった公道を使ってのパラリンピック聖火リレーが行われた。
コロナ感染拡大により中止や競技場などに会場を移しておこなわれたパラ聖火リレーは、事前に各市町村独自の方法で採火された火を日本平山頂で集火し、それぞれの思いを聖火に込めたリレー。
スタート直前まで降っていた雨も聖火を待つかのように上がり、夕暮れ迫る中で3人の走者が持つトーチに点火された
飯塚翔太選手

飯塚翔太選手


走者の一人は御前崎市出身で、リオ・オリンピック400メートルリレー銀メダルを獲得し、今回の東京オリンピックで3回連続出場を果たした飯塚翔太選手。
地元のヒーローを見ようとスタート地点には多くの観客が…と言いたいところだったが、緊急事態宣言を目前に控え「聖火リレーも自宅で応援を」と事前に案内されていたためか観客も密になることなく浜岡総合運動場前をスタートした。
 派手な宣伝カーが大音量で先導したり、各市町のPR演出をしたオリンピック聖火リレーのようなイベントは一切なく、スポンサーのバス1台以外は走者を乗せたワゴン車数台と警察車両の隊列のみの静かなリレー。
 良いか悪いかは別として、3つの聖火が夕暮れ時の田んぼ道を走る光景に私は純粋に感動した。

メダルラッシュに湧いたオリンピックの熱気が未だ冷めやらぬ間に、まもなくパラリンピックが開催する。
 パラ選手たちは健常者と違い、それぞれが抱えたハンディキャップを乗り越えて競技に参加する。それはオリンピックで感じた感動とはまた違う感動を与えてくれるだろう。
 コロナ感染拡大、まん防、緊急事態宣言など私たちはいま目の前に、国民一丸となって乗り越えなければならない大きな壁が存在する。
 しかしパラリンピック選手たちはそれよりも大きな壁を努力で乗り越えて競技に臨む。
彼らはきっと私たちに大きな壁を越えるための勇気と希望を与えてくれるだろう。

 ガンバレ!ニッポン!