モンゴル版ニューイヤーコンサート「シン・ジル」

シン・ジル コンサート

シン・ジル コンサート


12月7日(金)、焼津市文化会館にて焼津ホストタウン推進協議会主催によるモンゴル版ニューイヤーコンサート「シン・ジル」が開催されました。
 シン・ジルとはモンゴルのクリスマスパーティーと忘年会を兼ねたようなイベントのことを言います。

 焼津市は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催決定と共に、モンゴル国との交流を目的として焼津ホストタウン推進協議会を設立し、レスリングや陸上競技など東京オリンピック事前合宿の受入や、スポーツや文化交流を目的にモンゴルとの相互交流を行っています。

市長挨拶

市長挨拶

あさひテレビ取材

あさひテレビ取材

ボールツォグとアーロール

ボールツォグとアーロール

試食会テーブル

試食会テーブル

今回のモンゴル版ニューイヤーコンサート「シン・ジル」は交流事業の一環として、焼津市民により広くモンゴルを知ってもらおうと企画された無料イベントです。

一部は先着100名によるモンゴル食品試食会。この日はちょうどモンゴルからスポーツ庁長官団が焼津に来ていたこともあって、民族衣装に身を包んだ中野焼津市長の挨拶で始まった合計120名での試食会。

用意された食材は

  • チャチャルガン(シーベリー)ジュース
  • チャチャルガンチョコレート
  • スーラーツァイ(塩入乳茶)
  • ブルーベリージャム
  • ボールツォグ(ドーナツの様な揚げパン)
  • アーロール(乳製品で、チーズとヨーグルトを足して2で割った様な味の固形乳製品)

の6品。

チョコレートとブルーベリージャム、ボールツォグ以外は独特の匂いと味があり、少し慣れが必要です。特にチャチャルガンジュースは匂いがきつく鼻につきますが、来場した皆さんからは「匂いと違って美味しいね!」「お替りできる?」など評判は上々。

静岡あさひテレビの取材も入り、会場の皆さんは初めて口にするモンゴルの食材に話を咲かせていました。

コンサート風景

コンサート風景


民族楽団出演者

民族楽団出演者

モンゴル琴

モンゴル琴

独唱

独唱

民族舞踊

民族舞踊

馬頭琴演奏

馬頭琴演奏

続いて二部は試食会に参加出来なかった方用に80席の椅子席も用意してのモンゴル民族楽器演奏と舞踊コンサート。

もともとソロ活動していたモンゴルの音楽家7人がユニットを組んだ民族舞踊楽団です。

モンゴルの有名な民族楽器「馬頭琴(ばとうきん)」の静かな音色に始まると、まるでモンゴルの大草原にいるかのような錯覚に陥ります。そしてホーミーと呼ばれる「喉歌 ※注1」が笛のように馬頭琴の音に寄り添い始める。

3人の馬頭琴とモンゴル琴と洋琴が絡み始めると、大草原を駆け抜ける馬が現れたかのような激しい弦の響きとなり、そして次第に大地に沈む夕日にように静かに音が消えてゆく。

 

観客の皆さんは時に拍手でリズムをとり、時に静かに聞き入り、舞踊の際は目を輝かせて見入っていました。

最後はアンコールの手拍子も上がり、約1時間のコンサートは無事終了。

ご来場された皆さんは会場出口で楽団員との記念写真を撮ったり、CDを買ったりと和やかな雰囲気で帰路につきました。

 

モンゴル国は人口317万人と静岡県(370万人)より少なく、国土は日本の4倍ありますが世界一人口密度が低い国として知られています。

人類学的にも私たち日本人と同じモンゴロイド(赤ん坊のお尻に蒙古斑もありますよね)なのでこれからも友好を深め、2020年の東京オリンピックでも焼津市の皆さんと共に応援したいと思います。

 

 

 

注)1  ホーミーとはモンゴル伝統の喉歌と呼ばれる歌唱法で、緊張させた喉から低音と高温の

2種類の笛の音の様な、いわゆる倍音を出す歌い方のこと。

通常2年程練習すればホーミーらしい音は出せるようだが、人によって必ず出来るものでは

ないそうです。