北京オリンピックが閉幕

北京オリンピックが閉幕
北京オリンピックが閉幕

16日間に渡り開催された北京冬季オリンピックが閉幕した。
競技自体よりも人権問題やドーピング、判定疑惑など様々な報道が多く聞かれた稀有なオリンピックだった。
もともと北京開催が決まった時から心配していたが、中国によるウイグル弾圧(ジェノサイド)に端を発する外交的ボイコットから始まり、ジャンプ競技の高梨沙羅たちの不可解な「スーツ規定違反」、ROCのフィギュアスケートのワリエワ選手のドーピング疑惑etc。
北京だからとは言わないが東京オリンピックが終わってからまだ半年、どうしても比べてしまう。しかし開幕式でも閉幕式でも東京オリンピックを越えたとかクオリティーが高かったとか、競技とかけ離れたどうでもいい部分での話題も多い大会だった。
しかしそんな中でもやはりオリンピック。随所で感動する場面に出くわした。
特に一流アスリートは勝っても負けても重みのある発言が多く、平昌(ピョンチャン)オリンピックのスピードスケート500m金メダリストで元世界記録保持者の小平奈緒選手が競技を終えてからインスタにあげた言葉があまりにも美しく感動した。
 金メダリストの重圧と戦い、度重なるケガに見舞われながらもオリンピックに出場し、結果的には残念ながら17位と10位と振るわなかったものの下を向くことなく次のような言葉を残した。

『受け入れる』それが最大の処方箋でした。生きている限り、生きることに向かうことで見えてくる未来もきっとあると思います。カタチには何も残らない五輪でしたが、この先もそよ風のように『あ、今の風心地良かったな』と思っていただける存在でいられたら幸いです。

周囲への感謝を忘れることなく、自分の立ち位置を見失わず、じつに美しい言葉を残したと思います。
何かと話題に事欠かない北京オリンピックでしたが、終わってみれば思い出に残るオリンピックだったなと思います。
 2年後のフランス「パリ五輪」、4年後イタリア冬季「ミラノ・コルティナ五輪」でアスリートたちはどんな「心地よいそよ風」を吹かせてくれるのでしょうか。