帰国出来ないモンゴル代表選手

オンライン取材

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モンゴル国のホストタウンになっている焼津市。
今年2月14日に東京オリンピック・パラリンピックに向けての合宿でモンゴル国パラ陸上代表選手とコーチ・監督計6名が3月11日までの27日間の予定で来焼した。
 しかし焼津市で合宿を初めて数日後、新型コロナウイルスの蔓延で各国が出入国を規制し始めモンゴル航空も定期便を運休し、日本合宿に続いてドバイで開催される出場予定の大会も中止となり帰国できない状況に陥った。
 焼津市スポーツ課も何とか選手を帰国させてあげたいと、いろいろな経由地や航空会社を探したが状況は日に日に悪化し、ついに日本でも緊急事態宣言が発令され万事休す。
結局帰国出来なくなったモンゴル選手たちは3ヶ月以上経った今日現在も焼津市内で練習しています。
 4月になると帰国出来ないモンゴル選手団として新聞やニュース報道に取り上げられ始め、同じく大阪泉佐野市で足止めされているモンゴル国マラソン選手団と共に全国的に放送されています。

オンライン取材

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先日、焼津市内の滞在ホテルでオンライン取材を受けた選手2名と監督の様子を見てきました。(この日の取材は英語で世界発信されるそうです)
インタビューに応じた代表選手2名は
「いつ帰国できるか判らないが、この機会を利用してレベルアップにつなげたい」
「応援してくれる焼津市の皆さんのためにも頑張りたい」
「5月からしか練習できないモンゴルに比べ、良い環境で練習できている。世界中が大変な時期にこんなにも練習ができる私たちは幸せだ」
などと話し、監督は
「コロナウイルスが早く収束し、来年の東京オリンピック・パラリンピックが世界平等に平和な大会になればいいと思う。応援してくれる焼津市に負担をかけてしまっているので来年のオリンピックで恩返ししたいと思います」
とポジティブに語っていました。
市の担当者に聞いたところ、選手は誰も不平不満を口にすることなく淡々と練習に励んでいるとのこと。やはり生まれながらにしてハンディを負った人は常に物事を前向きにとらえ、逆境を乗り越える力を持っていると感心。
 選手たちは90日間の滞在ビザを延長し、帰国のめどが立たない中でも毎日焼津市総合グランド陸上競技場で練習しています。
 皆さんからの応援が彼らの励みにもつながります。焼津にお出かけの際は是非応援してあげて下さい。(練習日などの問合せは焼津市スポーツ課 054-626-9413 まで)

オリンピックは残念ながら一年延期されましたが、私たちもモンゴル選手の皆さん同様ポジティブな考え方でこの逆境を乗り越え、来年のオリンピックが平穏な中で開催されるよう
共に頑張りましょう!

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