東京五輪ホストタウン記念講演会(牧之原市)

2020東京オリンピックのアメリカ合衆国サーフィンナショナルチームのホストタウンになっていた牧之原市が、3月12日(土)相良総合センターい~らにて「2020東京五輪ホストタウン記念講演会」を開催。

入口展示コーナー

入口展示コーナー


事前合宿から本番を迎えるまでの様子をドキュメンタリー映像を見ながら振り返り、ホストタウンとしての経験を今後どのように街の活性化につなげてゆくかを目的とした記念講演会です。

市情報交流課 山田結城 氏

市情報交流課 山田結城 氏

ドキュメンタリー映像「絆」

ドキュメンタリー映像「絆」

ホストタウンとしての業務を担った牧之原市情報交流課の山田係長。山田さんは米国サーフィンチームが来日した成田空港到着から牧之原市静波海岸での練習や隣接するウェイブプールでの合宿風景などドローン映像を交えた迫力ある16分30秒のドキュメンタリー映像「絆(きずな)」を制作。

山田さんは牧之原市と同じくホストタウン登録していた下田市観光交流課松本さんからの映像制作に至るまでの経緯質問にこう答えています。

「コロナ禍でホストタウンとしての中身がなかなか表に出てこないという背景から独自映像を制作しました。私は何も変えない、何も加えない、リアリティーを追求した映像をポリシーにしています。そのためなるべくインタビューも入れることはしませんでした」

さすが元報道機関に携わっていた方の言うことは的を射ていると感心した次第。

USOPC元日本代表駐在員 ジョン オオモリ 氏

USOPC元日本代表駐在員 ジョン オオモリ 氏

ジョン オオモリ氏 講演

ジョン オオモリ氏 講演

続いて登壇したのは元米国オリ・パラ委員会日本代表駐在員で、東京オリンピックの事前合宿等牧之原市と競技団体のコーディネーターであったジョン・オオモリ氏。

米国カリフォルニア州生まれで、1988年に開催されたソウルオリンピックの体操競技候補だったという。この日は当時の映像とともに壇上で倒立まで披露してくれました。とても58歳とは思えない身体能力です。

ジョン・オオモリ氏の講演は自分自身のオリンピック候補経験を通じて、USAサーフィンチームと牧之原市をどうコーディネートしたかや今後牧之原市に事務所を構え地元の中高生らの国際交流やサーフィン競技活動で2028年開催予定のロサンゼルスオリンピック出場などのビジョンを話してくださいました。またその際は静岡空港からロサンゼルス直行便の飛行機を飛ばしたいとの夢も語ってくれました。2028年が楽しみです。

大阪体育大学学長 原田 宗彦 氏

大阪体育大学学長 原田 宗彦 氏

質疑応答

質疑応答

最後の講師は大阪体育大学学長で、日本スポーツマネジメント学会やスポーツツーリズム推進機構会長を務める原田宗彦氏。
原田氏の講演は「五輪は地方に何かを残せたか」~縁を発展につなげて~という演題で、オリンピックが終わってから私たちは地域のために何をなすべきかを命題に講演されました。
要約するとオリンピックの効果は

  • 経済効果
  • レガシー(施設などの遺産)
  • ヘリテージ(継承)

だという。
オリンピックのホストタウンとして受け入れを行った自治体はレガシー(遺産)をヘリテージ(継承)することによりスポーツ文化を定着させ付加価値を持たせた上で、その触媒的機構で地方創生と街づくりに生かすことが重要だと説く。

 最終的に講演は「スポーツツーリスト」「スポーツアトラクション」など、スポーツを題材に旅行会社、ランドオペレーター、DMO、運輸機関、宿泊・飲食等サービス業を巻き込んだ「面」のツーリズムで地域活性を実現させるのが理想と結んだ。
 
 今回の記念講演会、弊社も微力ではありましたが牧之原市東京オリンピックホストタウンのお手伝いが出来たことを一つ一つ思い出し嬉しく思いました。
 牧之原市がオリンピックレガシーを継承し、より一層発展することを楽しみにしています。

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