第17回 浜松がんこ祭り

浜松がんこ祭り
3月11日(土)・12日(日)、日の本一の舞踏合戦と銘打たれた「浜松がんこ祭り」が開催されました。
「がんこ」とは=頑固、ではなく遠州弁で“すごい”という方言。言い換えると“浜松のすごい祭り”の意味です。(遠州人の私にとって“がんこ”=すごい、は標準語なのですが)
ルールはいたって簡単。
1. 楽器を持って踊ること
2. 曲中に民謡が盛り込まれていること
の2点だけ。
もともとは17年前に全国の学生が浜松に集まってよさこいを踊ったのが始まりのようですが、今回は全国から115組6千人が2日間踊り続けました。
単純に踊りを楽しむのもいいのですが、私は商売柄どうしても経済効果を計算してしまいます。
もちろん地元の参加団体もありますが、他県からの参加者の宿泊代や飲食代(地元組でも飲食は必要です)、見物客15万人の落すお金は・・・と計算すると間違いなく“がんこもない金額!”です。
今年はNHK大河ドラマの相乗効果で、天候に恵まれた2日間はがんこな人出でした。
 毎年“見学”している私(歳なのであんな激しい踊りへの参加は無理)ですが、今年は会場も浜松城会場A/Bが審査会場となり出店もたくさん出ていました。
115組のチームは、2日間で10会場を踊り、最終審査で選ばれた団体が浜松駅前遠鉄百貨店横の特設会場「ソラモ」で踊り、2日間の祭りが終わります。

浜松がんこ祭り

浜松がんこ祭り

浜松がんこ祭り

浜松がんこ祭り

 各賞は「一般」「学生U-40」「一般U-40」「学生」の4部門に分かれ競い合います。他のよさこい踊りと違う点は、楽器の街浜松だけあって鳴子以外の楽器をプラスした場合は得点が加算されます。
踊り自体がかなり激しいため、大学生などのサークルの参加も多く、サブタイトルに「全日本よさこい学生選手権」が入っています。
本年17回のグランプリ「浜よさ大賞」は・・・、名古屋から参加の「夜宵(やよい)」で、なんと5連覇。若い学生が一生懸命踊る学生チームを贔屓にしている私でしたが、やはり「夜宵」の統率がとれた踊りと迫力はグランプリにふさわしいものだと思いました。

浜松がんこ祭り

浜松がんこ祭り

そして今年の副賞は・・・、私も驚きの「春秋航空 日本⇔中国 航空券5名分」でした。私的に何が一番驚いたかはこれです(笑)。何故かと不思議だったのですが、過去にこの大会に出場した女性が、春秋航空に就職したからだそうです。

表彰式で一瞬苦笑いの「夜宵」の代表者でしたが、春秋航空のプレゼンターの「このチケットで中国にもがんこ祭りを広めて下さい!」の言葉に、私も思わず笑い呟いてしまいました。「たぶん無理!」と。

 

その昔、静岡市では「静岡おだっく祭り」というのが毎年9月に行われていました。残念ながらこの大会は2012年をもってなくなってしまいましたが、西の「がんこ」、中部の「おだっくい」として復活を期待したいものです。

ちなみに“おだっくい”とは静岡弁で“お調子者”だそうです。遠州人の私にとっては外国語みたいで、たまには使ってみようと思うのですが使う場面がわからない・・・方言ってそんなものですね。

 今年も浜松がんこ祭り楽しませてもらいました。来年も今年以上にパワーアップした“がんこもない”踊りを期待してます。