OLE Self&Café 「昆虫食」自販機

OLE Self & Cafe 外観

OLE Self & Cafe 外観


最近よく耳にするSDGs(エス・ディー・ジーズ)。
持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)と言うらしいが、今日はその目標の一つ「飢餓をゼロに」を先取りするかのような珍しい自販機Caféが7月に藤枝駅にオープンした。
 藤枝駅に直結するオーレ藤枝の3階に店舗を構える「OLE Self&Café」は株式会社静鉄リテイリングが運営する自販機とイートインコーナーで24時間営業。
 自販機は全国の有名店を集めた冷凍ラーメン「ヌードルツアーズ」や同じく全国の銘柄米をペットボトルに詰めた自販機、餃子の石松のギョーザ、五味八珍冷凍中華、牛タン、卵など多種多様な自動販売機が並んでいる。
昆虫食自販機

昆虫食自販機


しかしその中でも異質なのが今日紹介する「昆虫食」自販機。
日本でも昔からイナゴの佃煮やハチの子などが地方で食されてはいたが、ここの自販機は私も訪れて見て驚いた。
昆虫食ラインナップ

昆虫食ラインナップ


タガメ・サイダー

タガメ・サイダー


出身別(京都・広島・埼玉・福島)コオロギを中心として、竹に寄生する竹虫(バンブーワーム)や蚕のサナギ、サソリ、タランチュラ、カブトムシのつがい、タガメなど虫嫌いな方にとっては聞くだけでも卒倒しそうなラインナップだ。
その上、多くは「姿づくり」というグロテスクも相まって売り切れになるほど売れているというから驚きである。こんなもの誰が購入するのかと思い係りの女性の方に聞いてみたところ「若い方が興味本位で購入して、インスタなどにアップするため写真も一緒に撮っていきますよ。私もコオロギを食べましたが苦かったですね…。お一つどうですか?」と薦められた。誰が買うか!と声には出さずにツッコミを入れたが、かく言う私も過去に人一倍ゲテモノを食してきた。
 サソリや蚕のサナギ、竹虫、コオロギ、セミなどの初級から、アリ、コウモリ、アルマジロ、蛇、熊の手、鹿の鼻、孵化直前のアヒルの卵の中級レベル、都市伝説化されている上級レベルの生きた猿の脳みそまでかなりのゲテモノを口にしたが一度も美味しいと思ったことはない。
私の場合食べたというよりも職業から食べさせられたと言うのが正解なので、基本的にゲテモノは好きではない…というか好きになる人はいないと思う。
そのような私でもこの昆虫自販機にあった「タガメ」はとても食べたいとは思わない。‶リンゴのようなラ・フランスのようなフルーティーな香り“と宣伝するタガメ・サイダー。
子どもの頃、田んぼで捕まえたタガメを飼っていたがそんな美味しそうな匂いを嗅いだ覚えがない。それよりもあんなゴキブリのようなカメムシの親分のような昆虫が美味しいわけがない、と思うのだが聞くところによるとけっこう人気があるらしい。
 昆虫、特にコオロギは100g当りのたんぱく質が鶏肉・豚肉・牛肉の5倍以上あるというから、SDGsの飢餓をなくそうにはちょうどいいのかもしれない。
今のまま世界人口が増加すれば食糧危機が必ずや訪れるという。そこで見直されたのが昆虫食。近い将来私たち日本人も普通に昆虫を食さなければならない日が来ないとも言えなくもないが、頼むから姿づくりはやめてほしい。せめてパウダー状にして原型が判らないよう工夫してほしいものだ。
 怖いもの見たさがお好きな方、ぜひオーレ藤枝3階にある「OLE Self&Café」に行ってみてはどうでしょう。自販機コーナー横にはイートインコーナーもあるので、駅での待合にはちょうどいいかも・・・です。