私  「出身は秋田なんですよ~」
相手 「へぇ、すごい!秋田美人じゃんねえ!」
私  「ええまあ。。。苦笑」

私が静岡に来てから、この会話を何度したことでしょうか。秋田=秋田美人はかなり定着した良いイメージのようです。それ以外に何か思いつくかと尋ねると、「あきたこまち」「きりたんぽ」「なまはげ」が限界です。静岡の方からしてみると、秋田県は日本の北側にある最果ての田舎のように感じるのだと思います。確かに静岡から秋田へ行くのは不便です。一度東京に出て、東北新幹線に乗り換え、約5時間半。飛行機だとしても羽田空港まで行かないとたどり着きません。それでも行く価値はあるんです!なぜなら静岡にはないものがたくさんあるからです!!秋田のもっと北、私の出身地秋田秋田市の魅力を誇りとちょっとの皮肉を込めてご紹介いたします。

●秋田新幹線こまち
 “新幹線”と言っていますが、実は正式には新幹線ではないということをご存じだったでしょうか。鮮やかなピンクのラインカラーでE6系の素敵な外観ですが、一般的には“ミニ新幹線”と言われていて、盛岡~秋田間は在来線を走るというめずらしい“新幹線”です。山間を走るのでカーブやトンネルが多く、時には途中駅で待ち合わせ停車することもあります。さらには秋田~大曲間はスイッチバックが必要で、きっとあなたもこの不思議な感覚を楽しめるはずです。

JR東日本

JR東日本

 秋田駅でおすすめの駅弁は、やはり花善さんの「鶏めし弁当」ですね。秋田いぬの忠犬ハチ公で有名な大館駅で昭和22年から販売している超ロングセラー商品ですが、秋田駅でも購入可能で、秋田に来たら一度は食べていただきたいお弁当です。使用しているのはもちろん100%あきたこまち。あの冷めても美味しいといわれる秋田が誇るブランド米をご堪能ください。ちなみに花善さんは大館駅前にお食事処も構えているので、温かい鶏めしを楽しめます。

花善HP

花善HP

●乗り継ぎの奥羽本線
 奥羽本線(おううほんせん)は、福島県福島駅から青森県青森駅まで走る鉄道路線です。普通列車、快速列車、特急列車(要特急料金)があり、北秋田の観光中心地“鷹ノ巣(たかのす)駅”までは1時間半ほどで到着します。ただし1時間に1~3本だけの運行なので注意しましょう。また冬季の間、出入り口のドア開封ボタンを閉めないとジロッとにらまれますのでこれも注意しましょう。

●北秋田市
2005年に北秋田郡の鷹ノ巣町、合川町、森吉町、阿仁町が合併して北秋田市となりました。これにより総面積は約1,150キロ平方メートルと広大になり、(参考:藤枝市約194キロ平方メートル)おすすめできる観光地や名物が増えました。とはいってもほとんどが森林なので、森に癒されたい方には是非お勧めしたいところです。

●秋田内陸縦貫鉄道 (愛称スマイルレール)
 秋田内陸線は北秋田市 鷹巣駅から仙北市 角館駅まで約100km、普通列車で約2.5時間の長距離を走る鉄道で、私が高校生の時には「自転車で追いつける」ほどゆっくりまったり走る電車でした。毎年「赤字経営で存続の危機」といわれながらも、今日まで走り続けてくれています。また地方の列車らしく、いろいろなイベントを企画して楽しませてくれます。例えば、貸切列車(トレインチャーター)。列車でカラオケしたり宴会したり、使い方はあなた次第!しかも今なら半額キャンペーン中のようです。(2021年2月末まで予定)

秋田内陸縦貫鉄道株式会社HP

秋田内陸縦貫鉄道株式会社HP


またこの列車の途中駅 阿仁前田駅はなんと「温泉付き」駅として有名です。駅舎内の温泉「クインス森吉」には日帰り入浴はもちろん、宿泊も可能で、地元の方や観光客でにぎわっています。また、この阿仁周辺は「マタギ」文化が残る地域として知られているため、わざわざ遠方からマタギの象徴「またぎ山刀ナガサ」を求めてこられる方もいらっしゃいます。(マタギについては別の機会にご紹介します)
マタギがいるということは、昨今話題の「くま」ももちろん棲んでいます。野生動物なのでそんな簡単には出会えませんが、ご安心ください、100%で会える場所があります。阿仁またぎ駅から送迎車ですぐの「くまくま園」です。園内にはツキノワグマとヒグマが飼育されていて、大きさや毛並みに驚くこと間違いなしです。
くまくま園公式HP

くまくま園公式HP


 鷹巣駅を出発して、終着駅は角館(かくのだて)駅です。もしかしたら静岡の皆様も一度は聞いたことのある地名かもしれませんね。そう、ここは桜の名所として有名、みちのくの小京都と言われるほど歴史ある町で、毎年日本各地から桜と癒しを求めてたくさんの方がいらっしゃいます。江戸時代のはじめ1620年(元和6年)に今に続き街並みをつくったのが芦名氏で、その後は佐竹北家の城下町として栄えました。佐竹北家といえば、現在の秋田県知事(佐竹敬久氏)がこの末裔(21代目)として有名ですね。全国放送の会見でも秋田弁をゆずらない知事の心意気が個人的には好きです。話がそれましたが、角館町内には現存する武家屋敷を見学することもできます。「桜」と「城下町」、合わないわけがありませんね、インスタ映え間違いなしの写真が誰でも撮ることができます。

 そんなわけで秋田内陸線を端から端までご紹介しましたが、実は角館駅はJR線も走っていて、秋田新幹線こまちの停車駅でもあります。つまり、わざわざ秋田駅まで行って、奥羽本線~秋田内陸線と乗り継がなくてもいい、と言われてしまうと残念ですが、“北秋田市”にはそこまでしても行っていただきたい魅力がまだまだ山のようにあるのです!今後シリーズとして(上司の許す限り)北秋田市の魅力を1~100までお伝えしてまいります。そして、この記事をたまたま読んでくださったフジドリームエアラインズFDAの御上の方々が、静岡空港から大館能代空港に直行便を運航決定していただくことを切に願います。

■観光中に使えるあきた弁
「んめ」=おいしい
  使用例:(レストランにて)「これんめな~」=これおいしいですね
  応用編:(食べ終わってから)「んめがった」「んめっけ」=おいしかったです