大正村玄関(浪漫亭)

大正村玄関(浪漫亭)


 『降る雪や 明治は遠くなりにけり』と詠まれたのはむかしの話。
大正どころか今となっては昭和でさえも遠いむかしの気がしてくる。

 岐阜県と愛知県の両県に「明治村」「大正村」「昭和村」があるのをご存知だろうか。
今回紹介するのはメジャーな明治村でではなく、我らが昭和でもない。
岐阜県恵那市明智町にある日本大正村。

大河ドラマ館入口

大河ドラマ館入口


明智町と聞いてすぐに戦国武将明智光秀が出てこられる方はよほどの歴史ツウ。  
今年のNHK大河ドラマ「麒麟が来る」の主人公明智光秀が生まれた地として有名な明智町「日本大正村」では現在「NHK大河ドラマ館」もオープンしている。
 大正村自体の入場料は無料でなんと駐車場も無料というのが嬉しい。
 が…、大河ドラマ館は期待して行ってはいけない。もし明智光秀が生きていたらその貧弱さに肩を落としただろう。
以下は明智光秀(生きていれば)と大河ドラマ館実行委員との会話である。

 光秀  「そ~ですね~、もっとこう球がスッと来たらガーンと打つようなインパクトの
ある展示がほしいですね~」
 実行委員「あの~、長嶋茂雄ですか?」
 光秀  「ちょっちゅね…観客を魅了するようにパパーンとワンツーを決めて蝶のよう
      に舞い蜂のように刺すような魅せるドラマ館がほしいっちゅね」
 実行委員「具志堅用高ですね?」
 光秀  「ま~その~~~、」
 実行委員「もうええわ!角栄でしょ!」

大河ドラマ館(出演者パネル)

大河ドラマ館(出演者パネル)

大正村役場

大正村役場

大正浪漫館(大河ドラマ館)

大正浪漫館(大河ドラマ館)

うかれ横丁(渡り廊下)

うかれ横丁(渡り廊下)

資料館展示室

資料館展示室

明智光秀御霊廟

明智光秀御霊廟

大正路地

大正路地

明智光秀出生地碑

明智光秀出生地碑

「行ってらっしゃい!」とボランティアさんの声に促され入場して3分後には「ありがとうございました!」と同じボランティアさんがお見送りしてくれる。

入口と出口が隣り合わせの一人二役なのだ。

大河ドラマ館は大正村以外に土岐市、岐阜市、京都、滋賀など光秀ゆかりの各地にオープンしているそうで、通常のドラマ館の5分の1規模と思えば強制的に納得させられる。

 

しかし大正村の街並み散策や資料館は非常に面白い。

昭和30年代生まれの私には明治時代はピンとこないが、日本大正村には子供の頃に家で使っていた電話や秤(はかり)なども展示されており、逓信(ていしん)資料館にあった交換機は、子供の頃近くにあった交換局に遊びに行っては眺めた交換機があり落涙ものだった。

日本大正村は駐車場横にある観光協会においてある散策マップを使って半日ほどゆっくり観光することをお勧めしたい。田舎の静かな山間の街は歴史・文化・自然がそろった町全体が資料館になっているのです。