有松の町並み保存地区と桶狭間




愛知県名古屋市緑区の旧東海道沿いにある有松は重要伝統的建造物群保存地区に選定され、今でも江戸情緒が残る古い町並みとして人気があります。
伝統的町並み保存地区としては有名な馬籠や妻籠、川越などがありますが、有松はそこまで観光地化されていなく地元住民の生活地区としてひっそりと江戸の風情を残し、伝統と文化を継承するストーリーを併せ持つ日本遺産に認定されています。
有松で有名なものは400年続く伝統産業“有松絞り”とからくり人形の山車(だし)が有名。
木綿を糸でくくり藍染をした製品は暖簾(のれん)など風情があり人気商品です。街道筋にある有松絞り会館の2階にはハンカチやスカーフをつくる体験もできます。
毎年10月の第一日曜日は山車まつりが開催され、珍しいからくり人形を載せた山車が街並みを練り歩く様子はまさに江戸時代にタイムスリップしたかのようです。
また有松の町並みから車で10分ほど走ると静岡が誇る戦国武将今川義元が織田信長に討ち取られた“桶狭間古戦場”があります。今は小さな公園として整備され、今川義元戦死地の碑や信長と義元像、首洗い井戸など歴史好きにはたまらなく想像力を掻き立てられる場所もあります。
ただ注意したいのは1Kmほど離れた場所にもう一つ“桶狭間古戦場伝説地”というのがあります。ここには今川義元のお墓やお化け地蔵(義元供養塔)、本陣跡などがあり歴史好きの間でも意見が分かれるところですが、古戦場公園は名古屋市緑区、古戦場伝説地は豊明市栄町と面倒なことにお互いこちらが本物と言い合っているようです(笑)。
もともと言い伝えられていたのは豊明市の方だったようですが、昭和になってから緑区の方で古戦場跡と書かれた石碑が見つかり、現在も残っている地名からも信長公記にも書かれている信長の進軍ルートからも今では名古屋市にある桶狭間古戦場公園の方が本物ではないかと言われています。
ただ私としてはお城などと違い何もない戦場が1kmほど離れていても「その辺」でいいのでは…と思ってしまうのはアバウトすぎるのでしょうか。
戦国時代に想いをはせ、江戸情緒に触れてみる旅はいかがですか?戦国も江戸も興味がないって方は近くに動物に癒される娯楽の殿堂中京競馬場がありますよ(笑)。
余談ですが有松は50代以上の方ならご存じと思いますが冨田靖子主演映画「アイコ16歳」のロケ地にもなっています。

