一度は訪れたい美術館 熱海MOA美術館

ムアスクエアーから相模湾眺望
日本国内には大小合わせて1,064館もの美術館があると言われています。
美術館が一番多い都道府県は110館がある長野県。少ない県は大阪府で14館となっている。長野と大阪はちょっと予想外でしたが、では静岡県はというと10位の53館。頑張っていますね。
日本国内や世界各国の有名美術館・博物館を見てきた自負がある私ですが、日本国内に限って一度は訪れたい美術館としてお薦めしたい美術館が2つあります。
今日はそのうちの一つである我ら静岡県が誇る熱海の『MOA美術館』をご紹介します。
MOA美術館は1982年に開館し、国宝3点や重要文化財67点、重要美術品46点など計3,500点を収蔵し、ジャンルを限定することなく日本のすぐれた伝統文化を世界に紹介したいとの趣旨から絵画・彫刻・陶器・建築・食に至るまで数多くの美術品を展示しています。
特筆すべきはその立地で、熱海の高台(海抜270m)に築かれた建物は広大な敷地と共に相模湾を眺望するフォトスポットとしての人気も高い美術館です。
私は昔から美術館は展示品の構成の一つとして背景景観を取り入れる景観の借用、つまり「借景(しゃっけい)」が大切との思いがあり、一つ一つの美術品を見る間や移動の合間、館内から見える眺めも美術館の重要な価値の一つとだと思っています。

円形ホール 巨大万華鏡
その意味でMOA美術館は来館者を滞在中ずっと飽きさせない構造になっていて、エントランスから美術館本体に導く7つのエスカレーターを乗り継ぐ途中には、世界最大の万華鏡ホールがあり、その先には相模湾を望む展望階段があり、美術館入り口では巨大な漆塗りの自動ドアが出迎えます。

鎧塚俊彦監修スイーツ

二條新町 会席料理

野々村仁清作 国宝「色絵藤花紋茶壺」
一般的に美術館は見ているうちに脳が疲れてきて後半は思考能力と感動が薄れてくるのが普通ですが、MOA美術館は絶妙な間合いで来館者を驚かせます。
能楽堂や黄金の茶室があったかと思えば、世界的パテシエの鎧塚俊彦プロデュースのスイーツ店や展望カフェが現れたりする。外に出て唐門をくぐれば急に和の世界になりMOA美術館が所蔵する国宝「紅白梅図屏風」を描いた尾形光琳の屋敷が復元され数寄屋造りの建築美を見学したり、茶室や和食レストランで休憩が出来る。
日本に1,064ある美術館の中でも時間を忘れさせてくれる美術館はそう多くはない。おそらく世界的に見ても稀有な存在だろう。
MOA美術館では5月12日(火)まで茶の湯の2大国宝、大井戸茶碗と色絵藤花文茶壷が展示されています。私も見てきましたが写真ではわからない微妙な絵付けや銀の輝きを放つ国宝をまじかに見られる貴重な機会です。
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