中国北京市から静岡市教育施設視察団が来日

教育委員会記念撮影

教育委員会記念撮影


現在、中国都市部ではアジアで最も厳しい受験競争が繰り広げられている。
以前に新着ニュース“中国の教育事情”でも書かせてもらったが「良い小学校に入らなければ良い中学に行けない。良い中学にはいらなければ・・・。良い高校に入らなければ・・・、良い大学に入らなければ良い暮らしが出来ない」と言われるほど、学校が選ばれ子供たちは勉強づけの日々にさらされている。
 そのため学校側も選ばれるためには努力しなければならないと、学校も積極的に海外視察に出向いている。

教育委員長表敬訪問

教育委員長表敬訪問

城内中学校 校長先生と生徒代表出迎え

城内中学校 校長先生と生徒代表出迎え

安東こども園意見交換会

安東こども園意見交換会

英語部生徒とコミュニケーション

英語部生徒とコミュニケーション

部活動見学

部活動見学

城内中学校意見交換

城内中学校意見交換

安東小学校意見交換会

安東小学校意見交換会

記念品交換

記念品交換

雅楽鑑賞

雅楽鑑賞

 今回、中国北京市にある幼稚園から高校・留学専門学校までを持つ私立の一貫校の先生6名が静岡市を訪れ、2日間にわたり行政や教育現場、教育的施設を視察しました。
 この学校は敷地面積120万㎡、在校生2,230名94組、教員数660名のマンモス校。
静岡市としてはとても規模的には太刀打ちできませんが、教育内容では負けていません。
今回は静岡市MICE・国際課さんの協力で、静岡市教育委員会表敬訪問、安東こども園、安東小学校、城内中学校の視察と校長先生たちとの意見交換会など、実に内容の濃い視察交流になり、中国の先生たちも感心することしきりでした。
 特に城内中学校特別事業として行われた雅楽鑑賞会では、日本の文化に触れ、それを見る生徒たちの姿勢に驚いていました。

 また、意見交換会では中国の先生方から「日本のゆとり教育は失敗だったとの評価があるが、その点に関して現場はどのように感じているか」や「グローバルな人材教育のために行政や現場ではどのような教育を取りいているか」など、かなり突っ込んだ質問もあり、日本の各校の先生方もプロジェクターを使ったり、担当教員から説明したりと真剣。いつもは海外から来た“お客さん状態の視察”が多い中、今回のように真摯な意見交換会を見たのは私も初めての経験でした。

ちびまる子ランド

ちびまる子ランド

西ヶ谷清掃工場視察

西ヶ谷清掃工場視察

ちびまる子と授業

ちびまる子と授業

 視察団は教育行政や現場以外にも、生徒の海外研修先の候補として静岡市を考えているため、西ヶ谷清掃工場やちびまる子ちゃんランドを見学しました。

清掃工場の工場長から最新のごみ処理施設の説明を受けた先生方は、「中国ではこのような施設は見られないし、技術もないと思う」など施設を見学できること自体が興味深かいことのようでした。

反対に私が驚いたのは、先生方がちびまる子ちゃんランドで大喜びしたことです(笑)。

ちびまる子は北京でも学校でも人気で、まる子の着ぐるみが登場するや否や記念撮影をし、本物の先生がまる子と一緒に教室で授業をする風景は、子供より喜んでいるようにしか見えません。

マンモス校の本物の校長先生が、本物の副校長先生たちを生徒にして点呼を取り、まる子と一緒に授業をする姿を想像してみてください。まる子が生徒席に座り、中国語の質問に手を挙げている風景。私も久しぶりに大笑いしてしまいました。(もしかしたらまる子は中国語が出来るのかも)

 

 今回が初来日だった視察団一行は、今回の視察を中国に持ち帰りどのように中国の現場に合った形に変えて実践してゆくのか楽しみです。そして中国の生徒が研修で静岡市を訪問してくれるのはもっと楽しみ。でも、2,000人が来たらどうしよう・・・。