静岡まつり大御所花見行列参加訪日団(1)

大御所

大御所


富士山静岡空港と路線を結ぶ、中国寧波市から10人の若者グループが静岡まつり最大のイベント「大御所花見行列」に参加するため来日しました。
大御所花見行列とは、静岡まつり(3月31日~4月2日 3日間)の2日目・3日目に開催されるイベントで、大御所(徳川家康)を筆頭に御台所、上ろうの姫様や大名、旗本が2時間弱市内を練り歩く祭り最大の見所の一つです。
今年の大御所役は、4月1日(土)がロンドンブーツ1号2号の田村亮、4月2日(日)は俳優の国広富之です。
 今回、静岡市ホテル旅館組合さんのご協力で4月1日の田村亮大御所役行列に外国人参加枠を頂き実現しました

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四天王着付け風景

四天王着付け風景

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四天王着付け風景

四天王着付け風景

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腰元

腰元

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腰元

腰元

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当日は小雨。花見には程遠い肌寒い日でしたが実行委員会が下した判断は予定通り実施。
割り当てられた役どころは男性2名が四天王、女性4人が腰元です。
女性は化粧と着付けがあるため準備会場入りが午前9時。男性は11時。
日本各地で数ある時代絵巻行列の中でも、この大御所花見行列で用意される衣装代は群を抜いて高額なのだそうです。
私は四天王役の通訳として着付けも同行しましたが、着付け役の方から「約400人が参加する行列の中でも四天王の着付けが一番大変」と言わました。
四天王役の本人も「本当に日本の武将はこんな大変な服を着ていたのか?」の質問に、一応「是的!」(そうです)と答えておきましたが、実際どうだったかは私も知りません。ただ、一番外側に着ている朱色の服の下もたくさん着せられているのを見れば、確かに着付けが大変なのはわかります。
大御所出発式

大御所出発式


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開門

開門

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昇殿参拝

昇殿参拝

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午後2時半、駿府城公園東御門が開門し大御所が登場。
鷹狩が好きだった家康らしく、家康役のロンドンブーツ田村亮は鷹を取り出し、「今日は花見にアメリカンイーグルを連れてきたぞ!」の一言に場が和み、続いて「では皆の者、花見に参ろうぞ!」の掛け声に、参加者一同「参ろう、参ろう、参ろうぞ!」と応え行列は出発。

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浅間神社出発

浅間神社出発

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浅間神社商店街

浅間神社商店街

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大御所と四天王

大御所と四天王

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姫様と腰元

姫様と腰元

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大御所護衛役の四天王は家康が乗る牛車の四方を囲み、続く御台所と上ろうの車の後を世話役の腰元が歩きます。
東御門を出発した行列は、静岡駅前を通り繁華街の呉服町を抜け、家康ゆかりの浅間神社を目指します。さすが人気のコメディアンだけあり、沿道からは大御所に黄色い声援が飛んでいます。
また、当日の朝聞いて驚いたのは、四天王は大御所の警護として浅間神社昇殿参拝の大役がある
とのことで、四天王に昇殿参拝の説明から“二礼二拍手一礼”の練習を何度も繰り返し、なんとか無事大役を終えることが出来ました。
 通訳をしていて困るのは、日本古来の作法や伝統を説明することです。今回は寺院と神社の違いや武士の作法、昇殿参拝と二礼二拍手一礼の意味を聞かれましたが、さすがにうまく説明できませんでした。というより、私自身が意味を知りません。たぶん日本語でも説明できなかったとおもいます。まだまだ勉強不足を実感します。

今回の行列参加者は6名でしたが、同行者や撮影隊、応援団など参加者以外の方も日本各地から多く来静してくれました。
参加してくれた中国の方たちは大変喜び、帰国したらいろいろな場面で静岡まつりを紹介してくれるようです。中国のソーシャルネットワーク「微信」で発信された静岡まつり情報は、きっと寧波市のみならず中国全土に拡散したのではないかと思います。
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参加者記念撮影

参加者記念撮影

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四天王記念撮影

四天王記念撮影

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織田信長の家来には黒人がいたと言われていますが、この大御所花見行列も国際色豊かになれば
地域活性のみならず面白いお祭りになるのではないでしょうか。
今回外国人参加にご協力いただきました静岡市ホテル旅館組合事務局さん、静岡まつり実行委員会の皆さんにこの場を借りて御礼申し上げます。