静岡まつり「大御所花見行列」と
静岡市の駿府公園をメイン会場とする第62回静岡まつりが3/30(金)・4/1(土)・4/2(日)の3日間開催されました。
昨年は桜もまだつぼみの肌寒い中でのお祭りでしたが、今年はうって変わって“桜満開”の快晴。
駿府公園の染井吉野が春風に吹かれて薄桃色の花びらを散らし始める中で、多くの人たちが花見の酒宴を開き、たくさんの家族連れがイベントを楽しんでいました。
このような中、今年も静岡市ホテル旅館組合さんのご協力で台湾の旅行会社の友人と「大御所花見行列」に参加させていただきました。私は世話役での参加ですが、台湾の旅行社の友人に実際に行列に参加してもらい、静岡の魅力を知ってもらうと同時に台湾から静岡への旅行を企画してもらうための招聘事業です。
3/31(土)の大御所役は俳優の寺島進さん。そして台湾の友人の役どころは大御所・徳川家康を警護する徳川四天王の中でも最強と謳われた本多忠勝。
花見行列のため甲冑は着用しませんが、深紅の衣装に身を包み太刀と弓を持って大御所の乗る牛車の四隅を警護する役です。
沿道では多くの観客が並び、大御所に声をかけています。大御所に続いて御台所(みだいどころ)と上臈(じょうろう)の乗る車が引かれてきますが、今年の上臈の一人は何とルーマニア国籍の方でした。訪日外国人が増加し2020年東京オリンピック開催に向け静岡も国際的になってきました。
今回招聘した友人はこの静岡まつりのためだけに来日してくれましたが、静岡の企画をしてもらうために静岡市内の観光案内はもちろんのこと、日本の武道見学や自然が好きな台湾人に人気の川根・千頭方面へも足を延ばして案内しました。
川根高校グランド横の桃沢(ももんざわ)のソメイヨシノ、徳山の枝垂れ桜は見事に咲き誇り「花は桜木 人は武士」の日本人の心をつかんで離しません。
そして大井川鐡道のアプト式鉄道に乗って接阻(せっそ)湖に浮かぶ湖上駅へ。
時期が時期だけに日本のツアー客が多く見受けられましたが、やはりこんな田舎にも欧米人や東南アジアからの個人旅行客が見られました。
静岡には世界的に有名な富士山に隠れたたくさんの観光地があります。
私たちはこれかもインバウンド誘致で富士山に胡坐(あぐら)をかくことなく、静岡に魅力を発信し、体験してもらい、多くの訪日観光客に訪れてもらいたいと思います。