富士山静岡空港 中国線減便と香港便運休

香港エクスプレス
路線確保が課題の富士山静岡空港で国際線(中国・香港)の減便・運休が相次いでいる。
現在静岡空港の国際線は中国(上海・青島)と韓国(仁川)を結ぶ3路線のみとなっているが、先日の高市首相の台湾有事に関する存立危機事態発言に反発した中国共産党の訪日自粛勧告により上海便が半減されが、これは政治がらみでもあるし航空会社も乗客がいないのに飛ばすわけにもゆかないので仕方がない。故にこれは“想定内”ということでいづれ元に戻るだろう。

香港便フライトインフォメーション
しかし問題は昨年12月に静岡空港に新規就航した香港の格安航空会社(LCC)、香港エクスプレスが1年持たずに10月25日でシレっと運休したこと。

静岡⇄香港 就航記念式典
昨年の就航記念式典では静岡県知事他関係者らが集まり盛大なセレモニーが開かれ、鈴木知事も「静岡の魅力を発信し週3往復を毎日就航にしたい」と熱く語っていたが、週3便でも座席は埋まらずあえなく運休となった。
今年7月“日本で大きな災害が起こる”と予言した、たつき諒の「私が見た未来」が香港を中心に広がり、今年になって名古屋・仙台・熊本・鹿児島・小松(石川)など減便もしくは運休となった。
これらは今話題の高市総理の存立危機事態の影響ではないことは明白で、ではなぜ搭乗率が悪く運休にせざるを得なかったのか?新規就航は盛大に行っても運休はシレっと終わる。この香港便運休の話題を知っている県民はほとんどいないし、またそれを取り上げ県内の経済的損失や原因を問うメディアもないのは問題だ。
オーバーツーリズムが問題になっているのは京都はじめ人気観光スポットのみ。中国共産党の渡航自粛による影響もそれら人気観光地に限定されているのが現状でそこだけを切り取ってあたかも全国的問題として視聴者の興味を引く報道。しかし静岡県にはほとんど影響が出ていないことからも地方空港、地方都市が抱える本質的な問題に鋭く切り込むメディアがあってもいいのではないだろうか。
搭乗率の問題は決して香港からの乗客が少なかったということではなく、香港に行く日本人観光客も少なかったことも影響している。香港が中国に返還された1997年7月以前、香港は日本人の人気海外旅行先のベスト3に入っていた。バブルの影響もあったが、100万ドルの夜景以外にこれといった観光スポットがなくても老若男女こぞって香港免税店を目指した。
そのような何も見るところがない香港に比べれば静岡県は魅力ある観光地が数多くある。訪日の人気観光ルート、いわゆる“ゴールデンルート”(東京⇔大阪)上にある静岡が素通りされる現状を多角的に見て再検討する時が来ているようだ。


