満開のしだれ梅

今年も庭の枝垂れ梅がきれいに咲いてくれた。
香る梅の花の匂いとメジロのさえずりが心地いい。

昼梅

昼梅

昨日もつれづれなるままに鼻毛を抜きながらボーっと梅の花見をしながら考えた。
「夜桜はあるのになんで夜梅はないん?」
夜桜と言われるとすぐに坂本冬美の「夜桜お七」か満開の桜の下で酒を飲みつつ大騒ぎする夜桜見物など連想できるが、梅と言われてもサッポロの「男梅サワー」しか出てこない。
そこで愚妻に
「夜桜はあるのになんで夜梅はないと思う?」と聞いたところ
「寒いからだよ!」とそっけない答えが返ってきた。やはり聞く人間を間違えたようだ。
確かに春告草(なぜ草なのかは知らない)と呼ばれる梅だけあって、冬に咲く梅を夜見るには寒すぎる。とは言え少しくらいは物好きもいるだろうにと思い、さっそく宵に庭に出て夜梅見物をしてみた。

夜梅

夜梅

 西の空には上弦の月、金星、火星がきれいに輝いている。2月の金星は最大照度になるため日中でも見えるほど輝きを増しているのだ。
三日月、金星、火星、しだれ梅。 (ガリレオ風に)じつに面白い!
 しかし寒い・・・。
アルコールが入っていてもやはり寒い。もしかしたら愚妻が放った一言が正解だったかもしれないと思いつつしばらく眺めた。(寒いとすぐに部屋に戻ったら愚妻がほくそ笑むからだ)
花色は若干薄くなるが周りが暗いだけに、夜桜同様花見をしないのはもったいないほどだった。
その「夜梅」をじっくりと2分ほど堪能してからある結論に辿り着いた。
「桜切るバカ 梅切らぬバカ」
梅は樹形を整え実付をよくするため剪定しなければならない。ならば今すぐ枝を切って暖かい部屋で堪能すればいいではないかと。
そこで枝を数本ばかり手折り生けてみた。

梅の生け花

梅の生け花

やっぱり夜梅は生け花がいいようだ。