豪華客船「ぱしふぃっく びいなす」が御前崎港にやって来た!

接岸したぱしふぃっくびいなす

接岸したぱしふぃっくびいなす


日本最大級の豪華客船「ぱしふぃっく びいなす」が夏休みの今日、8月20日午前8時に御前崎港に入港しました。
 今回の初入港は御前崎港客船誘致協議会の地道な誘致により実現したものです。
かつお漁港と地元スズキ自動車の海外輸出港としてしか知られていなかった御前崎港にとって、豪華客船の入港は長年の夢であったに違いありません。

ぱしふぃっくびいなす遠景

ぱしふぃっくびいなす遠景


船尾

船尾

 「ぱしふぃっく びいなす」は、日本最大“級”の大型客船として知られていますが、残念ながら日本最大は「飛鳥Ⅱ」。
「ぱしふぃっくびーなす」の全長は183m、26,500トン。
「飛鳥Ⅱ」は全長241m、50,000トン。
世界最大の「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」は全長362m、228,000トン。
 ちなみに戦艦大和は全長263m、73,000トン
 戦艦大和がなぜ比較対象になるかは愚問です。単に私が好きだからです(笑)。

船内見学会

船内見学会


大きさでは世界の客船と比較になりませんが、それでも接岸した写真をご覧いただければ「ぱしふぃっくびいなす」の大きさが判ると思います。

オーシャンプリンセス号

オーシャンプリンセス号

乗客歓迎ロード

乗客歓迎ロード

特産品テント

特産品テント

K-mix公開生放送

K-mix公開生放送

なぶら市場シャトルバス

なぶら市場シャトルバス

定刻どおり入港する客船を出迎えるため、御前崎に隣接する牧之原市や菊川市、掛川市などの特産品のテントが並び、お出迎えイベントとして客船が近づくとなぶら太鼓の歓迎演奏、ダンスパフォーマンスや大漁旗を振っての歓迎です。

が・・・。

客船が入港するや否や空から無上にも大粒の雨・・・。出迎えた人たちは全身びしょ濡れで出迎え。

しばらくすると雨は上がり、下船したファミリー中心の乗客は事前に用意されたバスで大井川鐡道SLや伊藤園製茶工場見学ツアーなどに出かけ、 またツアーに参加しない方たちはシャトルバスに乗って隣の御前崎物産館「なぶら市場」や海水浴場「マリンパーク御前崎」で夕方までの御前崎を楽しむそうです。

また、近くではK-mixの高橋正純「モーニングラジラ」も公開生放送されて多くのリスナーが集まっていましたが、大型客船の影に隠れるように停泊していた海の貴婦人「オ-シャンプリンセス号」が少し可哀想に思えました。いわれからすれば「ぱしふぃっくびいなす」よりずっと歴史も逸話もあるのですが。

 

そして17時の出航の際には書道パフォーマンスや御前崎中学校吹奏楽部と浜岡吹奏楽団の演奏、手ぬぐい回しの見送りなども行われるそうです。

 

私は、御前崎港客船誘致協議会が地道に活動し成功した今回の豪華客船入港に異議を唱える訳ではありませんが、以前のニュースでも書かせていただいた大型客船の入港地が抱える諸問題を考えると、今回の入港にも疑問を呈さざるを得ません。

地元特産品のPRや入港近隣市町にお金の落ちるという目的はある程度達成されるかと思いますが、そのために多くの税金を使うことへの費用対効果、入港地に魅力ある観光地や客船誘致に継続可能なハードやソフトが備わっているかと言えば、私の地元とは言え残念ながらNOです。

今回は夏休み期間の家族連れが多いがゆえに客船運営側も御前崎を選んだと思いますが、

これが通年ましてや海外の豪華客船ともなれば結果は明白。

私は客船誘致にどれだけの税金を使って、今回の入港のためにどれだけ補助金や助成金なるものを使ったのかは知りません。

しかしそれが地域活性化につながるかと言えば、他の客船誘致港が証明しているとおり一部の企業にとっての優位性を持たせることしか存在しないことが判っています。

今日も入港直後は賑わっていた岸壁も、乗客が観光へ出かけてからの出店テントは関係者だけの状態。(出航前は判りませんが)

 

一方で地域活性化とはお金の問題だけではなく、地元住民の心の豊かさや明るさを活性させることもその一つとは言われますが、それにしても一過性ではなく継続しなければ意味がありません。

今後御前崎港にどのような客船が来るか楽しみですが、今回入港したという結果を関係者だけの満足で終わることのないよう、地元住民も今日以上に巻き込んでの官民一体となった誘致活動と受入が必要と思います。

 

がんばれ!御前崎港。

 

後記)今日この記事を書いていて不思議に思ったのです「ぱしふぃっくびいなす」はどう

して平仮名なのでしょうか?句読点を打とうか打たまいか迷った挙句の疑問です。

考えてみれば船名に平仮名が多いような気がします。平仮名だと豪華客船も安っぽく

見えるし、間抜けに感じるのは私だけでしょうか?

かの「Louis Vuitton」が「ルイ・ビトン」になって「るいびとん」になるとまるで隣国のバッタモン。

どなたか知っている方がいましたら教えて下さい。