カタカナ(片仮名)語の氾濫

ソーシャルディスタンス
型コロナウイルス感染症の蔓延によりわけの分からないカタカナ語が氾濫している。
どうも役人やマスコミはカタカナが好きらしい。
そもそもコロナと言うカタカナ語自体、トヨタの新型車か!とツッコミを入れたくなる。
「新型王冠病原体」で良いではないか?
最近コロナ関連の新聞やニュースで見聞きする用語にしてもどうもピンと来ない。
「ロックダウン」や「オーバーシュート」など、どう聞いてもスポーツ用語(タッチダウン、オーバーヘッドシュート)にしか聞こえない。「クラスター」は歯磨粉(サンスター)を想像してしまう。
ゴールデンウイーク(黄金週間)に入り「ステイホーム」もよく聞かれるが、「犬か!」とツッコミを入れたくなる。
元来美しい日本語で表現できるにもかかわらず、わざわざカタカナ表記する。
理由として下記三つがあげられる。

1. カタカナ表記の外来語を使い、あたかも新しい発想や実践をしたかのように見せかける。
2. 定義が明確な日本語よりもあいまいなカタカナ表記で読者や視聴者を煙に巻く。
3. 漢字を忘れた(もしくは漢字を書くのが面倒)

現在では外来語をカタカナ表記しているが、これだけ外来語が氾濫すればそのうち日本の文章はすべてカタカナにとってかわるかもしれない。
「今日の朝食は味噌汁とごはん、漬物でした」
「キョウ ノ チョウショク ハ ミソシル ト ゴハン ツケモノ デシタ」
慣れれば読めるし、何よりも子供が漢字を覚える手間が省ける。おまけに私のように漢字を忘れてひらがなで書いても馬鹿にされることがなくなる(自慢ではないが漢字をよく忘れるのだ)という利点はあるが、どうも日本語の美しさが失われる。
 
 ボヤキついでに「ソーシャルディスタンス」にも物申す。
先日、環境保全団体によるソーシャルディスタンスの説明記事が新聞に掲載された。
人と人との距離は…
ソーシャルディスタンス
パンダ一頭分の距離だそうだ。あるいはウミガメ一匹、シロクマ1頭、ペンギン2匹。
環境保護団体はソーシャルディスタンスを説明したいのか動物の大きさを説明したいのか判らない。新聞が取り上げる意図も判らない。カタカナ語問題とは違うが説明を複雑にしている。

 カタカナ語の使用は多くの利点がある。
しかし美しい日本語で表現できる言葉を何でもかんでも外来語にするのは問題がある。
日本語は「漢字」「平仮名」「片仮名」の三つで構成される世界的に見ても最も美しく、表音・表意文字の混じる確立された言語なのだ。(漢字を忘れても問題ない)
 ABCで表記される英語など美しくない。漢字だけの中国語は難しく、漢字を忘れると変な文章になってしまう。余談であるが現代中国語において和製漢語を使わなければ文章が成立しないと言われている。要はそれほど日本で作られた表意漢字が多いと言うことなのだ。
 日本は外国の新しい言葉(外来語)を取り入れ表意漢字を作り出し、中国はそれをそのまま取り入れて国語としている。
このまま日本が外来語(カタカナ語)を増やし続けると、20年30年後にはカタカナ語を抜けば文章や会話が成立しなくなる可能性がある。
 
 イマ カラデモ オソクナイ。ウツクシイ ニホンゴヲ ツカオウデハナイカ!

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