中華そば 税込 475.20円の謎

中華そば 税込 475.20円の謎

先日近くのセブンイレブンに立ち寄った。
清水の舞台から飛び降りる覚悟で最高級アイスコーヒー110円を購入しようと思ったのだ。駐車スペースに車を停め店舗に入ろうとしたとき「藤枝朝ラー文化軒究会公認」と書かれた中華そばの宣伝広告が目に入った。
 研究会の「研」の字が「軒」になっていることも気になったが、それよりも価格標記に驚いた。

中華そば 税込 475.20円の謎

「税込475.20円」

「20銭…。戦前か!!」とツッコんだのは言うまでもない。
 こうなると私の興味は宣伝文句でも「“軒”究会」でも最高級110円コーヒーでもなくなる。生まれ持った好奇心カンピューターをフル回転したが面白い結論がでるはずもなく、急いで店員を捕まえ疑問を投げかけた。
「あの~、冷たい中華そばが欲しいんですけど20銭の持ち合わせがなくて…」
と変化球を投げたところ、若い女性店員が
「あ、大丈夫です!475円でいいですよ」と真顔の直球回答が来た。
「じゃ20銭はどこ行ったんだよ!」と言えるわけもなく悶々とした気持ちで最高級アイスコーヒー(←くどい!)を飲みながら店の外でスマホを使い調べると答えはすぐに出てきた。

セブンイレブンは一昨年から順次税込価格を「小数点第2位」まで表示するようにしたと言う(知らんかった…)。そのままスクロールするとその理由が「301円問題」と言うことが判明。
「301円問題」とは「単品で購入した場合」と「複数個を同時購入した場合」の消費税の誤差。1個100円のコーヒーを3個買うとなぜか301円になってしまう不思議な現象を解消するためらしい。
 難しい話なのでここでは説明はしないが興味がある方はご自分でお調べください(笑)。

結局はセブンの経理上の問題だろうが、価格表示は購入する私たちにとって判りやすい表示でないと混乱してしまう。とくに私(以外)のような天邪鬼(あまのじゃく)は「なんでなんで?」とすぐにツッコミを入れてくるからだ。
 セブンの店員も大変だ…。