セミファイナル

お盆にこんなニュースを書くのも少々はばかられるが、今日の話題は『セミファイナル』。

格闘技ファンならいよいよメインイベントに入ってきたかと喜ぶところだが、同じセミファイナルでもここでは昆虫好きでよく言われるセミ爆弾の「蝉ファイナル」のこと。

要するに死んだふりしてベランダや玄関先で転がるセミが突然「ジー!!」と鳴いて飛び立つこと。

昆虫の嫌いな女性は特にこのセミ爆弾が苦手なようだ。

アブラゼミ(メス)

アブラゼミ(メス)

クマゼミ(オス)

クマゼミ(オス)

クマゼミ(メス)

クマゼミ(メス)

ではなぜどう見ても仰向けで死んでいるように見えるセミが突然生き返って人を驚かすのか?

これは何もセミが人間を驚かそうと仕組んだイタズラではなく、まさに死に瀕した状態(蝉がファイナルを迎えようとしているので「セミファイナル」)で、セミの死に際は体力が奪われ、樹木から水分を取れなくなるとなるべく明るい場所(ベランダや玄関先)を選んで地面に落ちる。そして重心が背中にあるセミは必ず裏返った状態で死を迎える。(うつ伏せ状態は見たことがない)

しかしその刹那、人が近づくと昆虫本能か防衛本能なのかは知らないが最後の力を振り絞って飛び出す。死期を悟ったセミファイナル状態から最後の力でセミ爆弾を発射するのだ。

 

最近、私もウォーキング途中で何度もセミファイナルを見かける。その時は「お疲れ様」と道路わきに寄せてあげるのだが、一つセミ爆弾に合わない方法をお教えしておこう。

それは・・・

仰向けに転がるセミの脚をみれば生きているのかすでに死んでいるのかの見分けがつく。

写真のクマゼミ(2枚)のように足が閉じていると体の水分が抜け筋肉(脚)が縮んでいるのですでにご臨終。

反対にアブラゼミのようにまだ足を開いた(伸びた)状態だと生きている可能性が高いので安易に近づくとセミ爆弾を食らう可能性大と言うことになります。

昆虫はみな同じですが、考えてみれば人間も死ねば合掌するので同じですね。

自宅でセミファイナルに遭遇した場合は、遠くから(2m位)脚の開閉を観察して下さい。

合掌していればそっと脇に寄せてやり、まだ開いているならそっとしてあげるのが優しさかも。

一寸の虫にも五分の魂です。