ハママツ・ジャズ・ウィーク

今年で30周年を迎えた『ハママツ・ジャズ・ウィーク』が10月15日(土)から23日(土)までの8日間、浜松市内各地で開催されました。

15日のスチューデント・ジャズフェスティバル(アクトシティ中ホール)から始まったイベントはファミリーコンサート、ジャズと落語のコラボショー、市内ジャズクラブでの有名ミュージシャンらによる有料ライブなど最終日のヤマハジャズフェス(アクト大ホール)まで連日開催され。楽器の街・浜松がジャズ一色に染まった一週間でした。

会場上空でブルーインパルス「サンライズ」飛行

会場上空でブルーインパルス「サンライズ」飛行


かじまちヤマハホール会場

かじまちヤマハホール会場


キタラ会場

キタラ会場


ステージONE会場

ステージONE会場


ソラモ会場.

ソラモ会場.

最終日23日開催のストリートジャズフェスティバルは全国各地から集まったジャズミュージシャンやアマチュアバンド78団体が市内6会場に分かれて演奏。
この日は航空自衛隊浜松基地の航空祭「エア・フェスタ浜松」に飛来した曲技飛行隊ブルーインパルスが大空に描くスモークと轟音、ビックバンドジャズ団のスイングで過去最高の盛り上がりを見せました。
 出演者の中にはコロナ禍で明らかに練習不足かな??と思われるインターバルやピッチのズレがみられる演奏もありましたが、それはJAZZ愛好家が眉間にシワを寄せて語る一昔前の「ジャズ喫茶」談義として置いておき、たまに驚くような演奏を見せるグループがいます。
「好きこそものの上手なれ」と言いますが、本当に練習を重ねてアマチュアにしておくのはもったいないと思うほどのグルーブ感(注1)やベースのウォーキング(注2)、ペットのアタック(注3)、リリカル(注4)なピアノなど…聞いているとワクワクするようなスリリングな演奏も数多く見られます。
 
 ただ気になったのは聴衆の多くが高齢者だったこと。確かにジャズは取っ付きにくいし聞く機会も少ないと思いますが、海外の有名ジャズミュージシャンのインタープレイ(注5)は「ハマったら二度と抜け出すことの出来ない悪魔の音楽」だと思っているのは私だけでないはず。
ハマらなくてもいいので「ジャズは難しい音楽」と思わず、若者にもたくさん聞いてほしいと思います。
来年も楽器の街・浜松は元気に「ハママツ・ジャズ・フェスティバル」を開催してくれるはず。一緒にジャズにハマってみませんか??

【ジャズ用語】
注1) グルーブ  … ノリ、高揚感、うねり
注2) ウォーキング… 4ビート(歩くようなリズム)で演奏すること
注3) アタック  … 楽器の立ち上がりの鋭い音
注4) リリカル  … 叙情的・感情豊かな
注5) インタープレイ … 演奏者が互いに触発し合う演奏