第3回 日中書道交流展 「つなぐ書」

第3回 日中書道交流展 「つなぐ書」
6月26日(日)の静岡空港。
牧之原市文化協会書道部との交流のために、107名の上海市長寧区書法家協会一行が降り立ちました。
平成24年から始まった双方の書道交流は、小主人報新聞学校の校長を務めるかたわら、書法家としても著名な朱濤(しゅとう)先生の提案から始まりました。
第1回の15名の訪日団が、3回目となる今年はなんと107名という大交流団で来日。
平成26年には牧之原市の書道部の方たち11名も上海に渡り、熱烈歓迎を受けるなど日中双方の交流は毎年続き、今回の大交流団での来日となりました。

牧之原市文化協会書道部との交流

牧之原市文化協会書道部との交流

牧之原市文化協会書道部との交流

牧之原市文化協会書道部との交流

 翌日27日(月)牧之原市「い~ら」にて西原市長にご出席いただき盛大な開幕式を迎え、日中合わせて100点余りの書の展示や席上揮毫、お茶カフェ、抹茶体験、浴衣の着付け販売、書道用品販売、にぎり墨体験など終日賑わいを見せていました。
また、別会場では日本文化体験として古民家を利用した和菓子作り体験や茶道体験なども行われ、家族連れで来日した子供たちも日本の文化を堪能していました。

牧之原市「い~ら」にて西原市長にご出席

牧之原市「い~ら」にて西原市長にご出席

牧之原市「い~ら」にて西原市長にご出席

牧之原市「い~ら」にて西原市長にご出席

考えてみれば「書」は日中共通の文化であり、双方の書道(中国では書法といいます)の技法は違っても、共に芸術の域まで達した世界的に見ても稀有な文化ではないでしょうか。

目に見える風景を描く絵画は誰もが想像する世界共通の形而上認識ですが、普段のコミュニケーションツールとしての文字を芸術までに昇華させる発想は、諸外国にはあまりないことなのでしょう。

その書を共有する日本と中国が簡単に理解・交流できるものが「書」であり、このような継続した相互交流につながっていると思います。

この書道交流展のコンセプト「書が日中の心をつなぎ、私たちはこの交流を未来へつなぐ・・・」は、まさに未来の子供たちにつなぐ始まりなのです。

 政治的には万斛の障碍が両国を分けていますが、問題を解決する以前にお互いの共通を見つけて、問題解決出来ない理由ではなく出来る方法を見つけていけば、必ずや友好は深まってゆくものと思っています。

「書」は日中共通の文化

「書」は日中共通の文化

「書」は日中共通の文化

閉会式

今年は平日開催ということもあり、昨年開催したような子供書道教室のようなことは出来ませんでしたが、書を通じて心を未来につなぐ・・・そんな美しい未来を想像できる交流が今年も出来たことを嬉しく思います。

最後に、今回多大なご協力いただいた牧之原市文化協会書道部の皆さん、牧之原市役所の関係者の皆様方にこの場をかりてお礼申し上げます。
ありがとうございました。