北秋田市さ行ぐべし5

(北秋田市に行きましょう)  ~シリーズ4:観光地編~

 写真:十和田市HP

 写真:十和田市HP


北秋田市は面積が約1152㎢、人口約3万人の非常に人口密度の割合が低い市です。しかも総面積の約85%が林野・湖沼等なので、とっても緑豊かだということがお分かりいただけると思います。
今回ご紹介するのは、北秋田市の観光地です。みなさま既にご承知かとは思いますが、北秋田市には、大都市に必ず存在するテーマパークやショッピングモール、高層ビルなどはありません。私が思うに、そんなものは北秋田市には必要ございません!ここには人工物は似合いません、緑豊かな大自然がウリなんですから!!

弊社ベテラン添乗員が、「東北は紅葉が有名で、その時期になるとものすごいツアーバスが出るけれど、実は僕は春、“新緑”の方が好きなんだよなあ」とよく言っています。よくぞ言ってくれた!と思いました。私が静岡に嫁いでから抱いていた“違和感”はこれでした。静岡県では“新緑”の季節が皆無なんです。秋になり紅葉して落葉して、冬になり雪をかぶり、春になり新しい芽吹き・・・これが静岡ではみられる場所が限られていますよね??秋田県ではどこでもこの「春が来た♪」を感じることができます。私も4月~6月の秋田県ドライブが大好きです。

★安の滝(やすのたき)
まずは、日本の滝100選第2位に選ばれたことのある「安の滝」(中ノ又渓谷)をご紹介しましょう。
ここは奥阿仁 打当地区に位置し、秋田内陸線阿仁マタギ駅から車で約30分、さらに中ノ又駐車場から1.2㎞、50分のトレッキングでようやく出会うことができます。2段構造、落差90mのすだれ状の美しい滝で、個人的には“ミシュラン・グリーンガイド”(しかも★★★)に載せたいくらいおススメの場所です。この滝にはヤスと久太郎という男女の悲恋伝説があり、ひそかに恋のパワースポットとして人気なのだそうです。
 ※ちなみにミシュラン・グリーンガイド・ジャポンには北秋田市は1か所も掲載がありません 怒

写真:安の滝 新緑時期 北秋田市HP

写真:安の滝 新緑時期 北秋田市HP


写真:安の滝 紅葉時期 北秋田市HP

写真:安の滝 紅葉時期 北秋田市HP


★森吉山(もりよしざん)
次にご紹介するのは、花の百名山のひとつ、森吉山(もりよしざん)です。
秋田県の中央にそびえるアスピーデ・トロイデの複式火山で標高1454m独立峰です。北秋田市民にとっては誇り高き山で、小中高学校の校歌に必ず詠われています。私は小学校の遠足で登ってヒーヒー言っていた思い出があります。初夏から秋にかけて約300種類の高山植物が見られるのでいつ行っても飽きません。登山コースも6コースあり、一番短いものでは山頂まで1.5時間で行くことができます。
写真:森吉山 山人平 北秋田市HP

写真:森吉山 山人平 北秋田市HP


写真:森吉山 紅葉時期 北秋田市HP

写真:森吉山 紅葉時期 北秋田市HP


またこの森吉山は、自然のインパクトはもとよりマタギ文化の継承地としても非常に重要な場所の一つです。“森吉山”を知らなくても“マタギ”は知っているという方もいらっしゃるでしょう。
 「イタズ(熊)出た~!! 一のブッパ(的場)シロビレ(射撃)タタケ(撃て)!」
という独特の言葉を話し熊を撃つ、女人禁制の伝統文化です。私が小学生の時、映画「イタズ 熊」(1987年公開)(撮影地北秋田市)という物語を授業の一環として見させられた記憶があります。母親を殺されたこぐまが成長し、今度は自分も同じ人間に撃たれる、というかなりの悲劇なのですが、人間とのかかわりの微妙な距離感の中で生きる野生動物を考える、私にとっては覚醒させられたといっても過言ではない大切な作品となりました。ちなみにこの映画で主演?を務めた熊くん=ごん太くん(実はヒグマ)は余生を市内クマ牧場くまくま園で過ごし、現在は剥製として打当温泉マタギの湯でお客様をお出迎えしております。

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