石家荘(せっかそう)外国語学校訪日団

 中国河北省の石家荘市から外国語学校の中高生13名が来日しました。
石家荘市は首都北京から南西200Kmにある河北省の省都です。

 今回来日したのは石家荘外国語学校という幼小中高一貫の学校で、校名のとおり外国語教育を特徴とする私立校の日本語を履修する中高生13名です。
中国では外国語に力を入れる学校が多く、◯◯◯外国語学校という名の学校が多くあります。日本の義務教育ではあまり見られないですよね。

 一行は石家荘を早朝に出発し、北京国際空港から羽田に到着したのは夜の9時30分。
通訳ガイドからの連絡では、若いだけあって疲れも見せずに元気に携帯ゲームに夢中になっているとの報告。この部分は万国共通のようです。

 東京都内に二泊した一行は皇居外苑、東京大学キャンパス見学、浅草寺、日本科学未来館、東京ディズニーシーを観光し、4日目朝東京を出発した学生たちは一路静岡へ。

日本平夢回廊

日本平夢回廊


昼前に富士山世界構成遺産の三保の松原に到着しましたが海を初めて見る学生もいて30分の滞在予定時間を大幅に超えて、私が出迎えする日本平に到着。
 山頂の川﨑屋さんで桜えびのかき揚げ定食を取り、展望夢回廊を見学。あいにく曇天で富士山は雲の中でしたが、清水の街並みや駿河湾、見てきたばかりの三保は見渡すことが出来ました。
そしてここから静岡での2泊は観光旅行ではなく教育旅行スケジュールになります。

しずもーる沼上(リサイクル学習)

しずもーる沼上(リサイクル学習)


沼上清掃工場ごみ処理学習

沼上清掃工場ごみ処理学習


7月から中国でも実施されたごみ分別。日本人からすれば当たり前のごみ捨も中国人にとってはゴミ捨て段階からリサイクルを意識するのは難しいそうで、それを勉強するため静岡市の沼上にあるごみ処理施設と学習センター「しずもーる沼上」を訪問。
 一般家庭ごみが最終的に道路の原料や発電、肥料などに再利用される過程を実際目にした生徒たちは感心しながら係りの方の説明に聞き入っていました。

記念撮影

記念撮影


藤枝駅前のホテルオーレ藤枝に1泊した翌日、学校交流のため全員学校の制服を着用して交流校の「松薫学園 焼津高等学校」へ。
 焼津高等学校は全国で唯一の私学女子総合学科の学校で、入学時から自分が将来なりたい職業をイメージした選択科目を選べる教育システムを取っています。
そのため普通科とは違う調理、服飾、介護、ファッションなど選択科目がある上に、茶道・華道は三年間学び、卒業時には科目にあわせた免許まで取得できるように勉強するそうです。

校長から学校紹介

校長から学校紹介

校内見学(体育館)

校内見学(体育館)

給食タイム

給食タイム

切り紙プレゼント

切り紙プレゼント

授業参加

授業参加

授業参加

授業参加

授業参加

授業参加

授業参加

授業参加

授業参加

授業参加

授業参加

授業参加

今回訪問した時はちょうど華道・茶道の授業があるとのことで、2時間の授業と昼食を一緒に取る学生交流をお願いし、焼津高校3年生の生徒さんたちと一緒に半日過ごさせてもらいました。

日本語を学ぶ生徒だけあり簡単な言葉は理解できるため、難しい部分は日本の生徒が補助し、華道も茶道も各45分間受講しました。

正座が苦手

正座が苦手


「一番難しかったことは何?」の質問に「正座」と答えたことには笑えましたが、やはり外国人に正座はきついのでしょうね。日本人でも今は生活スタイルが変わり、若い人たちは正座が出来なくなっているそうです。
 授業の時には緊張していた中国の生徒たちも、昼食を一緒に取る頃になると打ち解けてきたようで、お互い自己紹介をしたり記念品を渡したり、驚いたことに独自のアンケート用紙を配って日本人の学生の意識調査?をしていたことでした。

 唯一残念だったのは携帯のWeChatを交換したかったようですが、残念ながら日本はLINEで中国では使えないことだったようです。
 そのため焼津高校の生徒さんも残念だったようで、後日中国の生徒たちに手紙を送るそうです。今は何でもメールでやり取りする時代。私は古い人間なので焼津高校の生徒さんが手紙を書くと聞いた時、私は感激すると同時にこのような学生交流の手伝いが出来ることを嬉しく思えた瞬間でした。

 焼津を後にした石家荘の生徒たちは磐田にあるヤマハ組立工場を見学し、温泉体験として舘山寺温泉に泊まった後、京都大阪を観光して8日間の旅を終了し帰国の途に就きました。

 今回の石家荘の生徒は日本が好きで日本語を勉強し、将来は日本の大学に留学したいと思っている優秀な学生でした。
 皆さんの再来訪を待っています。