東海道五十三次 『日坂(にっさか)宿』

今日ご紹介する観光名所は東海道五十三次の一つ、品川宿から数えて二十五番目にあたる静岡県掛川市にある日坂宿。
 東海道三大難所の一つと言われる夜泣き石で有名な「小夜の中山」の西に位置し、徒歩圏内には清少納言の枕草子にも登場するパワースポット「事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)」もあります。
 宿場町と言えば「重要伝統的建造物群保存地区」に選定される岐阜と長野の県境に位置する中山道「馬籠(まごめ)・妻籠(つまご)宿」が有名ですが、歴史好きにとっては土産物屋だらけの観光地化された街並みよりも地域全体としての重要性を持つ日坂宿に軍配が上がります。(個人的意見です)

庶民の旅籠「萬屋」 外観

庶民の旅籠「萬屋」 外観

庶民の旅籠「萬屋」 土間

庶民の旅籠「萬屋」 土間

旅籠「藤文」 外観

旅籠「藤文」 外観

旅籠「藤文」 客間

旅籠「藤文」 客間

本陣含めて旅籠三十五軒、家屋数百六十八軒あったと言われる日坂宿も今では見学可能な旅籠は三軒だけ。他は現代的な住宅の門前に「屋号の看板」が建つだけとなりましたが、見事なのは「道」です。

江戸時代と変わらぬ道幅と形状。当時の往来を描いた絵とまったく同じ勾配の坂とカーブのRを見ることができ、当時の往来の様子が想像できます。歴史家は妄想家なのです。(個人的意見です)

武家旅籠「川坂屋」 外観

武家旅籠「川坂屋」 外観

川坂屋 踏込

川坂屋 踏込

見学可能な三軒の旅籠の内、上級武士が泊まった「川坂屋」は土日・祝日の午前10時~午後4時まで見学可能。この時間帯なら約20人が在籍する地元のボランティアガイドさん達が個人でも案内してくれます。(川坂屋横に無料駐車場あり)

私が訪れた時もよく勉強されている方(年配の女性)に案内して頂き、屋敷の造りや幕末三舟の一人山岡鉄舟や西郷従道、十返舎一九の書など丁寧に説明してくれました。

日坂宿を観光する場合は下記(車移動でで30分以内)と合わせると1日観光が楽しむことが出来ます。

  • 小夜の中山(夜泣き石。お土産は子育て飴)
  • 事任八幡宮(願い事が「言のまま」に叶うパワースポット)
  • 諏訪原城址(4月掲載の記事を参照下さい)
  • 島田宿大井川川越遺跡(島田市博物館と合わせて所要1時間半必要です)
  • 道の駅掛川(地元掛川の農産物のお土産がそろいます)

旅行の秋です。

全国旅行支援を利用しての遠出もいいですが、近くの名所をのんびりゆっくり巡ってみるのもいいですよ。(もちろん全国旅行支援も扱ってます!)